燃えつきた地図 (★★★★☆ 星4つ) ちびちび読んでは間を置きして読んで、読んでいる間、特に後半や、読み終えた直後には星3つだなと思っていた。しかし、この本が与えた印象を振り返ると、星4つと、1つ上がった。 この本が刊…
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書籍のレビューページです。
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(★★★★★ 星5つ) 同性婚人権救済弁護団(編) 俺は、「現在日本において同性婚ができないことは人権侵害であるとして、日本弁護士連合会に対して、法整備を行うよう政府その他に勧告する形で人権救済を求める」という、同性婚人…
皆勤の徒 (★★☆☆☆ 星2つ) 好き嫌いが分かれる本だろう。SFマニアにとっては探究心をそそられるだろうが、他の文学を含めて幅広く読書を楽しみたい人にとっては、情緒めいた漢字の修辞や自己耽溺とも思える延々たる幻想描写に…
(★☆☆☆☆ 星1つ) 登場人物にゲイとの設定で人物が出てくるがまったく混乱させた行動を取らせていて意味不明。よくあるBL物と同等の、ゲイをアクセサリーのように扱う女性作家のファンタジーの押しつけでしかない。 文章は印象…
偽りの楽園(上・下) (★★★★★ 星5つ) (★★★★★ 星5つ) 三部作で確固たる名声を確立して後の期待作。そして期待を裏切ることのない出来。イギリスからスウェーデンに移住した父母の間に突然亀裂が入り、母は父が犯罪に…
タルト・タタンの夢 (★★★☆☆ 星3つ) フレンチビストロを舞台にして起こる出来事を描くミステリーということで、発行元も創元推理文庫なのだが、特に大仰な事件が起こる訳ではなく、起こるのは解明するにも及ばないちょっとした…
その女アレックス (★★★★☆ 星4つ) 端的に言って面白い。どんでん返しがよくできている。惨殺の描写が激しいので万人に薦められるものではないが、個人的には面白いサスペンスがないかと聞かれたら推す一冊だ。 訳者あとがきに…
(☆☆☆★★ 星3つ) イギリスの低所得者向け団地で起こる騒乱を舞台にしたサスペンス小説。まず言っておくと、胸の悪くなるような叙述が延々と続くので、気分は憂鬱になる。そして読んでスカッとする結末は訪れない。その重苦しさを…
高い城の男 (★★★★☆ 星4つ) この『高い城の男』をフィリップ・K・ディックの代表作と推す人も多いようだ。俺としては『ブレードランナー』の原作たる『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の方が代表作としてはふさわしいと思…
空ばかり見ていた (★★★★☆ 星4つ) 理髪師が世界を旅する物語。ファンタジックなのはこの人の作風のひとつなのだろう。↓に書いた『つむじ風食堂の夜』はファンタジックな中にも現実的側面が大きかったが、これはより幻想に傾い…