(★★★★★ 星5つ) 同性婚人権救済弁護団(編) 俺は、「現在日本において同性婚ができないことは人権侵害であるとして、日本弁護士連合会に対して、法整備を行うよう政府その他に勧告する形で人権救済を求める」という、同性婚人…
カテゴリー: 小説以外
小説以外の本について印象を記しています。
小説コーナーは作家別ですが、
こちらは本のタイトル別にしています。
オリヴァー・サックス(著) (★★★★☆ 星4つ) この本は全色盲が高率で発生するというミクロネシアの島を訪れた脳神経科医の著者が感じたところを記した紀行本で、医学的考察が厳密にされている学術本ではない。なので、医学関係…
辺見 庸(著) (★★★★★ 星5つ) 『もの食う人々』が題名だが、より正確に言うなら、『食いたいものが食えない状態ながらも生(せい)のために食う、あるいは食えない人々』である。共同通信の特派員時代から世界各地へ行き、壮…
石井光太(著) (★★★★☆ 星4つ) 豊富な実地取材を基にスラムやストリートチルドレンの暮らしや貧困社会の仕組みを紹介しているが、基本的な価値概念の判断はこの本を読む者に委ねられており、「だからこうすべき」という筆者か…
マーヴィン・ハリス(著) (★★☆☆☆ 星2つ) 人肉食行為はその特殊性と異常性でしばしば話題になるが、それを人類学的見地から紐解く…のかと思っていたら、期待はずれ。 というのは、本著の主題は人肉食ではなく、石器時代から…
パトリック ジョセフ リネハン、エマーソン カネグスケ(著) (★★★★★ 星5つ) 「夫夫」と書いて「それぞれ」ではなく、この場合「ふうふ」と読む。原題は”Husbands”。大阪・神戸アメリカ…
ダライ・ラマ(著) (★★★★★ 星5つ) ダライ・ラマというと、個人的には仏教の最高指導者としての立場がまず思い浮かぶのだが、本書でそれよりもはるかに際立っていたのは、チベットの先導者としての立場だ。北京オリンピック開…
ロベルト・サヴィアーノ(著) (★★★☆☆ 星3つ) いわば、イタリアマフィアの実体告発本。Amazonのブックデータベースには「ノンフィクション・コラージュ小説」とか「捜査小説」などと書かれているが、小説ではない。小説…
ポール・ゴーギャン(著) (★★★★★ 星5つ) 去年(2010年8月)ゴーギャン展が東京国立近代美術館であって、数々の作品を見た。自分の中では、ゴーギャンはフランスと、フランス的・西洋的絵画界とを捨ててタヒチに行き、残…
ジェシ・グリーン(著) (★★★★★ 星5つ) 子供を持つことを待ち望んでいたユダヤ教徒の男アンディと、その男に惹かれるが故に事実先行型でアンディの養子を共に育てることになった主人公の男、ジェシ。リリカルな叙述と次々に展…