ユダヤ警官同盟(上)(下) (★☆☆☆☆ 星1つ) (★☆☆☆☆ 星1つ) 2007年にヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の三冠制覇という華々しい成果が売りの作品だが、名倒れもいいところ。「SFなんだからウソがあっても…
カテゴリー: 小説(海外)
外国人人作家の小説について印象を記しています。
ただし、海外ベースで執筆している日本人作家の作品は
こちらに入れています。
HHhH プラハ、1942年 (★★★☆☆ 星3つ) ナチスドイツの国家保安本部(RSHA)初代長官ラインハルト・ハイドリヒと、それを暗殺したチェコ軍人2人を題材にとったドキュメンタリー的小説。一風変わったタイトルはドイ…
わたしを離さないで (★★★☆☆ 星3つ) 表4(本の裏)に書かれている要約を読むと、それを読まなければ徐々に解き明かされていくはずのストーリーの布石が、あらかた分かってしまう。が、それは初期設定として明かしてもいいと著…
停電の夜に (★★★★★ 星5つ) 9つの短篇集で、原題は収録されている他の作品の”Interpreter Of Maladies”。『停電の夜に』の原題は”A Temporary M…
時の声 (★★★☆☆ 星3つ) 本作は下記の『殺す』より古く、『殺す』の刊行は1998年、本作初版発行は1969年であるが、こちらを読んだのは下記作品よりも最近なので、この順番で記す。 さて、『殺す』はあまりにつまらなく…
極夜 カーモス (★★★★☆ 星4つ) フィンランドを舞台にしたミステリー。日本人の思い描く「社会福祉が充実していて人々が幸せに暮らしている国」というイメージを覆す、陰鬱で、感情や社会状況のもつれ具合が印象的な作品。人間…
星を継ぐもの (★★★☆☆ 星3つ) 小説自体は文句なくいい。秀逸だ。なのだが、星3つとした。ジェイムズ・P・ホーガンのことを調べていて、どうしても受け入れられない事項があって、そんな人の作品を「作品は作品」としていい評…
ジョヴァンニの部屋 (★★★★★ 星5つ) 「時期早尚」という言葉があるが、この内容は、発表された1956年の社会にとっては、作家が黒人でゲイが主人公(かつ大半の登場人物もゲイ)という内容が時代としてあまりにスキャンダラ…
料理人 (★★★★★ 星5つ) 物語らしい物語である。ストーリー運びがすべてといえる。過去に反目し合っていた片田舎の2つの名家の片方に、ずらり著名人の名が並ぶ推薦状を携えて訪れた料理人。特異な風貌と威圧的で自信に満ち溢れ…
シャンタラム(上) (★★★★★ 星5つ) 長い長い小説。この文庫本1冊にして600ページ超えだが、これはまだ上巻で、中・下と3巻から成る。オーストラリアで収監されていた強盗犯が脱獄、ニュージーランドの偽造パスポートでボ…