丸尾末広(著) (★★★★☆ 星4つ) このホームページのレビューで漫画を扱うのは最初、そして唯一になるだろう。漫画は趣味でないので。さて、この『芋虫』江戸川乱歩原作というので、見る気になった。芋虫は2005年に一度映画…
カテゴリー: 小説以外
小説以外の本について印象を記しています。
小説コーナーは作家別ですが、
こちらは本のタイトル別にしています。
北大路魯山人(著) (★★★★★ 星5つ) 料理に関し、本質と上質を見極め、求道するについて、魯山人は最右翼だったと言える。この本は魯山人の『料理王国』その他から、食についてのエッセイや一言を集めた本だが、「そうそう」と…
開高 健(著) (★★★★★ 星5つ) 『最後の晩餐』と同じく、食に関するエッセイだが、こちらは珍しい食材をもとに持論を展開している。パッと見(読み)はやさしく、スイスイ読めるのだが、そこには途方も無い知見と食に対する深…
入江敦彦(著) (★★★☆☆ 星3つ) イギリス市場でいかにゲイがお金を落とす存在であるかを数字を挙げて語るとともに、社会的・経済的に影響力のあるゲイやレズビアンを列挙して、ついでにストレートピープルにも少し教育してしま…
保坂和志(著) (★★★★☆ 星4つ) とっちらかっている。思考も、文章も。この本は書かれたものではなく、編集者を前に10時間ほどしゃべったテープがもとになっているらしい。が、さすがにです・ます調とだ・である調くらいは統…
半藤一利(著) (★★★★★ 星5つ) これを読もうと思ったのは、自分のルーツを考えたからだ。Profileのコーナーの「社会的ヒストリー」に書いているように、母方の祖父は満鉄の嘱託医だった。母は1940年にハルビンだか…
ドウス昌代(著) <上> (★★★★☆ 星4つ) 丁寧な取材と時代考証で美術家の一生をたどってるのには敬服。しかし学術書のように、いちいち引用に約物が用いられてる点はx。読み物としてこの本を読もうとしている…
阿刀田 高(著) (★★★★☆ 星4つ) ギリシャ神話というと、おとぎ話ながらも格調高く、登場人物が複雑に入り組んでいて、ギリシャ先史にも直結しているもの。そう考えると何やらとっつきにくいが、これをやさしく読み解いていて…
荒俣 宏(著) (★★☆☆☆ 星2つ) まず最初に、小説でないこういう教養書的新書は、どうも苦手だ。事実の羅列で、文章がちっとも面白くない。この本もご多分に漏れず。これは特にフリーメイソンの歴史の解説に大半を費やしている…
秋庭 俊(著) (★☆☆☆☆ 星1つ) 読みにくい。「事実」として書証に挙げたつもりの地図も単に貼り付けたスクラップで、そこから自分が何を読み取ったかという対照のためでなく、読者に不親切。 「東京には政府によって伏せられ…