音楽レビュー Case


Heaven’s Door (2015)


(★★★★☆ 星4つ)




UsherやChristopher Williams、Al B. Sure!といった人のバックグラウンドボーカリストを努め、1996年にソロデビューした人。どこかで聴いたなと思ったら、”Nutty Professor”のサウンドトラックに曲が入っていた。

自分での類似性としてはTrey Songzを挙げているらしい。Trey Songzは個人的にあまり趣味でないのでそこは置いておいて、ナイーブでレイドバックしたスタイルは、確かに共通のものを感じる。

ではTrey Songzとの違いはどこかというと、それはやはりシンガーとしてのカラーだ。ただ細いだけでダルなのではなく、歌い上げるところにエモーショナルなものを感じるのと、声そのものがNe-Yoのような少しポップな感じで、そうした特徴を持っていながら流行りものの音の薄い打ち込みダンスに走らず、クワイエットストームにも通じるような正統派ともいえる音楽をやっているのが良い。ブラックミュージック好きを満足させる作品。(2015/4/6 記)