I Choose To Be Happy (2015)
(★★★☆☆ 星3つ)
ずっと聴いてきている人なのにページを割くのはこれが初めてだ。80年代~90年代初頭にかけてR&B界を席巻し、才能に恵まれながらムラッ気なのかスキャンダラスな身辺事情からか、浮き沈みの激しい人のようだ。去年はその音楽活動そのものではなく、私生児Brandon Howardの父親が「99.9%Michael Jacksonである」と報じられ、そっちで有名になってしまった。(後にすぐそのテストはいかさまだと判明したとか)
ともかく、本作である。時代遅れ感満載のジャケットデザインはもう少しどうにかならなかったのかと思う。肝心の音だが、2008年のスタジオアルバム”Private Collection”の手作り感に比べるとクリア。商業用として使えるレベルにはなっている。しかし収録曲はわずか7曲。母の日のイベントなのか、娘(3人いる子供のうちの1人)のアナウンスで登場し、Miki Howardを聴いている人にはお馴染みの曲が続く。
歌いっぷりには文句はない。曲の終わりごとに”I choose to be happy”のフレーズがinterludeのように繰り返され次の曲に繋げられる。声が保たれていることは嬉しい限り。しかしいかんせん7曲は物足りない。またまとまった形でスタジオアルバムを聴きたいものだ。(2015/4/3 記)