音楽レビュー Bell Biv DeVoe

Three Stripes (2017)


(★★★★★ 星5つ)



2010年代からは90年代に活躍したR&B/ソウルアーティストの復活が時折見られ、その中には復活を待ち望んでいた人の待望のニューアルバムがあったり、あるいはまさかの復活があったりするが、俺にとってBell Biv DeVoeの復活は後者。Bell Biv DeVoeの前身とも言えるNew Editionは、解散後に再結成したり、またバラバラになったりして、Bobby Brownの活動は言うに及ばず、Ralph Tresvantもソロで復活して頑張っていたりするが、Bell Biv DeVoeが今になって復活するとは。

さて、復活したアルバムの”Three Stripes”だが、カバーアートからして活躍当時を意識したまんまのデザインだが、”Our music is mentally hip-hop smoothed out on the R&B tip with a pop feel appeal to it.”(我々の音楽はポップな感じを活かしたR&Bに端を発する精神的ヒップホップ)との文言があり、しっかり自分達の立ち位置を主張している。

そして音も、のっけからニュージャックスイングのノリのボイスパーカッションで攻める。今聴くと古いなあと思いながらも乗ってしまうあのグルーヴは、今の単調なR&Bには得難いものだ。中盤を過ぎて今風の音にしたチルアウト”All Dat There”はちょっとダルだが、終わり2曲はR&B全盛期のファンが聴いたら涙を流して喜びそうなゲスト2組とのコラボレーションで飾る。復活以降順調にライブもこなすSWVをフィーチャーした”Finally”はレイドバックスタイルながら素晴らしいボーカルワークが楽しめるし、ラストの”One More Try”はBoyz II Menをフィーチャーし、爽やかなフィリーソウル風のノリに華麗なコーラスワークとラップが絡む。

わずか10曲のアルバムだが、パワフルで、聴いて楽しくなるアルバム。90年代を愛していた人のみならず、今上質なR&Bを聴きたい人にもお勧め(2017/2/1 記)

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