飲食店レビュー XVIN(中華料理 港区ロイヤルパークホテルザ汐留内)


(★★★☆☆ 星3つ)

XVIN(イクスヴァン)は「厳選されたワインと中国料理が楽しめるヌーベル・チャイニーズ」を標榜するレストラン。基本は四川料理なのだとか。眺望が売りの一つで、汐留に位置するホテル内のこのレストランからは眼下に浜離宮恩賜庭園、向こうに晴海方面が望める。

クレジットカードの会員サイト経由で予約。予約時に席の希望は伝えなかったが、夜景を臨むカウンター席が用意されていた。ワインバーや個室もある。コースも事前予約。ワインリストを見るが、厳選と謳う割にはシャンパーニュは簡素。お勧めがCharles Heidsieck Brut ReserveかVessier、他にはモエ・エ・シャンドンかドン・ペリニヨンというやや退屈なラインナップ。Vessierは普段飲みで自宅にストックしてあるし、個人的にありきたりな後二者は選択外、と消去法によりCharles Heidsieckで。

さて、料理。結論から言うと、ヌーベルというよりはごく普通の中華料理。冒険はない。が、かけるべき手間はかけられていて、味は安定しており、安心して食べられる感じ。価格相応かというと、裏で手間暇かかっているであろうことを感じられれば、相応。ただ、料理のプレゼンテーションやふんだんな食材使いかという点では、お品書きで期待するほどではなかったなという感じ。決して悪くはないのだが、東京の夜景の見えるレストランで中華とワインを楽しめる、というシチュエーション頼みか。

サービスはそつがないが、途中、シャンパーニュのサーブが途切れ、人を呼ぼうとするがいないということもあった。ただ、カウンター席でリラックスして食事を楽しむ趣向の店なので、さほどサーブにうるさいことを言う人はいないだろうから、総じて言えば合格点。サービングはそつがなかったが、比較的空いていたにもかかわらず、料理を入れ代わり立ち代わり違う人が持ってきたのは、テーブル担当が決まっていないのか、それとも我々(俺とパートナー)は何か好奇の視線で見られていたのか、何なのか。

ホテル自体のランクが4つ星であることを考えると、適度なレベルといった感じで、外れではないだろう。が、一人頭18000円弱(無論飲み物・税サ別)の中華料理ということで期待していると、豪華さや独創性を堪能して大満足、という訳にはいかなかったのが正直な感想。