飲食店レビュー Le Jeu de L’assiette(フランス料理 渋谷区恵比寿西)

オレンジとバジルのあしらわれたフォアグラ。まるでデザートのような味わい。シャンパンとよく合う。
オレンジとバジルのあしらわれたフォアグラ。まるでデザートのような味わい。シャンパンとよく合う。

(★★★★☆ 星4つ)

※現在は『recte(レクテ)』に改称

Le Jeu de L’assiette(ル・ジュー・ドゥ・ラシェット)はモダンフレンチのレストラン。2012年にミシュランの1つ星を獲得している。「お皿の上で遊ぶ」がコンセプトだそうだ。コンセプトや料理の傾向、そして名前が以前行ったレストランAu Goût du Jour Merveille(オー グー ドゥ ジュール メルヴェイユ)になんとなく似ているなと思ったら、そこのグループだそうだ。

今回はパートナーとの6周年記念に2人でランチタイムに訪れた。住所的には恵比寿西だが、ロケーションは代官山駅に近く、代官山のレストランと言っていいだろう。
店構えはコンパクトで、ビルの2階にあり、上ってゆく階段は質素。店内は明るくシンプルだが、ベネチアングラスのようなカラフルな色使いのシャンデリアが色を添えている。

平日のランチコースに価格設定は2種類。価格差があり、4600円と10000円(いずれも税込みサ別)で、今回は後者のコース。メニューのプリントアウト版はなく、お任せ的にコースで出てくるが、ヴィアンドは2種類から選択。今回はフランス産シャラン鴨か北海道産鹿肉で、1テーブル(一組)で同じものを選択する必要があるとのことだったので、先々月には青首鴨を味わったところだしと、鹿肉にした。

料理は造形的というか、コンセプトどおりの遊びの利いた演出がなされている。アミューズがキャンディーのような形だったり、鳥の巣のようになったごぼうの揚げ物の上にわかさぎが乗せられていたり。今回は後で思い返すためのメニューが手元にないので、下記の各画像キャプションは料理名を書けず、うろ覚えの物が多いが、総じて言うと最近のフランス料理の潮流に乗ったものであった。それから、グループだとどうしても似通ってくるのか、そこここのアイディアが先述のグループ店と似ていた。(似ていて悪いということではないが)

サービスはやや堅め。丁寧な接客に文句はなし、ただ、少しおっかなびっくりなのかなというところも。それから、シャンパンをボトルでオーダーしたが、もうそろそろ注いでほしいな、まだかな、と思う少し遅目のタイミングが気にかかった。少しのことだが、サーブの必要性に気づいているだろうかと思うと、食事の気が殺がれるので、こういうところに痛痒を感じるか感じないかは高級レストランとしては重要なポイント。
しかし全体は好印象。店を出る時には玄関までギャルソンとシェフが見送りに出てきてくれて、シェフから手渡しでお土産の焼き菓子をプレゼントされるなど、細かいところに気を配ろうとしているのはとてもいいことだが、そこまでしなくても、と思うこともなくはない。シェフが緊張気味で様子をうかがうような表情で出てきたけれども、最近のレビューという名のチクりにびくびくしなければならないのだろうか。いいものを作っているのだから堂々としていれば、あるいは笑顔で出てくればよいのになと思わなくはなかった。
それでも、基本良いレストランだと思う。行く価値がある。(2015/1/10 記)

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