ブックレビュー オスカー・ワイルド

サロメ・ウィンダミア卿婦人の扇


(★☆☆☆☆ 星1つ)

19世紀末文学の代表作と言われるが、冗長で詩情に流されすぎた展開がどうも好きになれなかった。当時、新奇なファッションや言動で社交界で注目されたというワイルドだが、ファッションは奇抜だったが決してルックスに恵まれなかった自己顕示欲の強いだけの彼(現代ならファッションデザイナーのジョン・ガリアーノのようなアクの強い人物)が、本業と思われる戯曲や文学でどんな世界を展開しているのか、興味をもって読んだが、さっぱり響くところがなかった。

「当時は」センセーショナルだったのだろうと頭の中で必死に斟酌してみるが、狭い世界観と舞台設定が退屈。凡そ自分の趣味ではない。ワイルドはこけおどしの存在にすぎなかったのではないかという個人的な印象は、払拭されないままだ。

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