Right Here, Right Now (2015)
（★★★☆☆ 星3つ）
何となく自分の中で影が薄いJordin Sparks。顔も即座には思い浮かばない。Whitney Houstonの遺作となった映画”Sparkle”ののテーマソング”Celebrate”も、Whitneyの死で鳴かず飛ばずの印象。このアルバムでは前半は流行りのただ右から左へ流れていくばかりの音で、特に聴くべきところはない。アルバムジャケットに顔はないし、途中で聴くのをやめようかとも思ったほどだった。
しかし、後半のスロー”They Don’t Give”以降は美しい。もともときれいな声質なので、素直でリラックスした作りの曲の方が合っているのだろう。しかしいずれの曲も、本来持っているはずの歌唱力が活かされていなくて、もったいない。結局自分の中での印象は薄いまま、覆らなかった。どうもアメリカン・アイドル出身はこの手の人が多い。（2015/9/16 記）