音楽レビュー Betty Wright & The Roots


Betty Wright: The Movie (2011)


(★★★★☆ 星4つ)

長いキャリアを持つBetty Wright、どこかで名前は聞いたような、という感じで、日本では知名度はイマイチ。俺もちゃんと聞いたことがなかった。しかし、Mary J. Bligeのデビュー曲”Real Love”のサンプル元であったり、Joss Stoneの「発掘に貢献」(Betty Wrightレーベル元のサイトにはそう書いてあった)するなど、その実力は確かなところ。これを機会にと聴いてみた。
なお、アルバムタイトルには”The Movie”とあるが、特に映画のサントラなどではなさそう。

R&B/ソウル/ブルースなど、いわゆる黒っぽい音を好む人には確実にうける作り。Snoop DoggやLil Wayneなど、今時の人もフィーチャーされているが、音は今時すぎず、かといって懐古趣味でもなく。ボーカルはとても安定していて、いぶし銀の魅力。正直、キャリアの偉大さを理解していなかったので、このアルバムで初めて聴いて「ふーん」と納得しただけなのだが、ブラックミュージック好きなら抑えておくべきアルバムだろう。