音楽レビュー Jonathan Butler

So Strong (2010)


(★★★☆☆ 星3つ)

Jonathan Butlerの名前を見かけて、久しぶりに聴いてみる気になった。過去に聴いたことのある唯一のアルバムはセカンドアルバム”Jonathan Butler”で、そのリリースが1987年(注:オリジナル盤 CDは1990年)だから、何と23年ぶり。

オクターブ奏法で知られたギターは歌うようになめらかで、円熟味を増している。サウンドスタイルは87年のアルバムで既に確立されていて、変わったところはなく、少々聴き飽きるようなスムーズさで全曲押し通している。実は、長年遠ざかっていた理由は、”Jonathan Butler”の、どの曲も同じような感じで、1枚聴くと同じ曲をリピートして聴いてしまったような印象があったから。23年の間にもJonathan Butlerは活動していたのだが、どうにも食指が動かなかったのだ。

ギターは上記に述べたとおりで、これはこれでもちろん大アリ。しかし、声質は年月の厳しさを表すかのように、何だか品がそがれた感じで、「え?」と思ってしまった。23年も立てば、青年も立派に大人の男(それも少々老け気味の)になっているのだから、声が変わるのは当然といえば当然なのだが、何だかこのアルバムを聴く前にラッパーのXzibitのベスト盤を聴いていたものだから、ラップでもやった方がしっくりくるのではないかと思ってしまうような声質。ギターリストに徹した方がいいのでは、と思ったのが正直なところ。
例えて言うなら久しぶりに行ったレストランでメニューが変わっておらず、しかし古びた感じは確実にそこここから感じられ、嬉しいのだかがっかりしたのだか、という印象。

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