飲食店レビュー番外編 Air Tahiti Nuiファーストクラス(ポエラヴァ ファースト)


機内食なので番外編だが、素晴らしかったので。

Air Tahiti Nuiファーストクラス(ポエラヴァ ファースト)の機内食は、ミシュラン2つ星レストランのシェフであるミシェル・サラン (Michel Sarran)がプロデュースしている。旅を彩る食事はどんなものだろうかと、楽しみにして搭乗した。

内容詳細は、タヒチ旅行ブログにある2つの記事、「1日目 飛行機 成田~ボラボラ島(エアタヒチヌイ)」と、「7日目・8日目 東京へ 旅の終わり(エアタヒチヌイ)」の両記事を参照してもらうとして、(←当該ブログは移行作業中)往復を通じての全体印象としては、調理は飛行機内のギャレーという、食を提供するには厳しい制限がありながら、非常によくできていた。今(2010年12月)、カスピ海沿岸国はチョウザメの5年の禁漁で合意し、ますます希少性が高まってくるが、ペトロシアンのキャビアが丸々出てくるのも魅力。タヒチの新鮮なえぐ味のないパイナップルは食べておくべき。

料理はファーストクラスの6名のために、6名が全員同じメニューを選んだとしてもよいよう、チョイスメニューも6名分用意されているから、もし健啖家なら、違うオードブル、違うメインメニューを試してみることもできる。尤も、普通に食べても満足すぎるほどの量が出てくるから、大食い選手権に出るほどの胃袋の持ち主である必要はあるが。そして何より、エアタヒチヌイは評判にたがわず、もてなし方がいい。常ににこやかで丁寧で、ワインも積極的に勧めてくれ、リラックスして楽しい雰囲気で食事を楽しめる。普段着で、望むならパジャマで(アメニティーとしてくれるもの)、タヒチのテイストを加えたフランス料理を楽しみ、酔っ払って満腹になったらそのまま横になる。何とも贅沢だ。「上空3万フィートでこんなことをしているなんて、人間は何と面白いことをするのだろう」と、搭乗しながら思った。

追記:ポエラヴァ・ファーストは2012年を最後に廃止、2015年現在は少なくとも日本⇔タヒチ間の路線にはない。