永田美穂(著)
(★★★★★ 星5つ)
日本人にとっての仏教というのは、日々の生活に根ざした信仰というよりは、どちらかというと習俗的に根付いているものだと思う。最近は仏像鑑賞ブームもあるが、阿弥陀様や観音様などがどういう位置付けでどんなルーツを持つのか、知らない人も多いのではないか。
この本はブッダの一生をコンパクトに紹介することに始まり、仏教の骨子や宗派の成り立ちなどをわかりやすくガイドしていて、教義に関する内容は少ないものの、何となくもやもやしていた仏教の教養としての基礎知識を整理して身につけるのに好適。