ブックレビュー 東野圭吾


時生


(★★★★☆ 星4つ)

タイムシフトによるreincarnationの物語。中盤を占めるVシネマまがいの大阪チンピラ物語は冗長で読み飛ばしてしまってかまわないような内容。父親のダメっぷりは、誰もが共感できないようなキャラクター作りで、それが反感という形で物語りへ読み手を惹き付ようとする意図なのだろう。

現代~タイムスリップ~現代というオーソドックスな回顧型ストーリーだが、時代設定とも相まって、 面白いと思う。人間の魂について思いを馳せるにいい小説。