シャンパーニュレビュー Simon-Selosse Blanc de Blancs Brut Grand Cru


ロゼを飲んでその高品質ぶりに感嘆したSimon-Selosseだが、スタンダードのこれからまず飲むべきかと思いつつ。

Simon-Selosse Blanc de Blancs Brut Grand Cru
Simon-Selosse Blanc de Blancs Brut Grand Cru

Simon-Selosse Blanc de Blancs Brut Grand Cru(シモン・セロス ブラン・ド・ブラン ブリュット グラン・クリュ)は、Simon-Selosseのスタンダードキュヴェ。スタンダードながら、恵まれた環境とこだわりの製法によって、グラン・クリュのアヴィズ村産、平均樹齢40年のシャルドネ100%。ドサージュ(澱抜き後のリキュールによる補糖)は、現代のBrutとしてはやや多めの10g/lと、クラシックな造り。

個性的なミュズレ。
個性的なミュズレ。

ブラン・ド・ブランと聞いて想像する、爽やかで軽やかなイメージそのまま。柑橘類、軽い花の香り、アカシアなどのライトな蜂蜜。しかし薄っぺらいのではなくて、基底がちゃんとしている感じで、どういうシャンパーニュを造りたいのかという視点がうかがえ、その狙い通りに造られている感がある。これは大変高度なことだ。

わずかに緑色のヒントのあるブラン・ド・ブランらしい色。
わずかに緑色のヒントのあるブラン・ド・ブランらしい色。

端正で、これがなくなったら何を飲めばいいのだろう、と惜しく思うようなシャンパーニュ。これが造られなくなるということは悲しい。