シャンパーニュレビュー Lanson Ivory Label Demi-Sec


夏の間はやはり軽やかだったり爽やかだったりする味わいのシャンパーニュがぴったりくるが、秋になってくるとしっとりと飲みたい気分になる。エクストラ・ブリュット流行りでも元々甘党の我が家、ドゥミセック以上の甘口もおいしく楽しめる。今回はこれ。

Lanson Ivory Label Demi-Sec
Lanson Ivory Label Demi-Sec

Lanson Ivory Label Demi-Sec(ランソン アイボリーラベル ドゥミセック)は、伝統あるランソンの中でも、シャンパーニュが昔は甘い酒であった伝統を受け継ぐ一本。この一本のドサージュ(澱抜き後のリキュールによる補糖)は不明だが、ドゥミセックなので32~50g/l 。セパージュ(使用されるぶどう品種の比率)は、ピノ・ノワール50%、ピノ・ムニエ15%、シャルドネ35%。3年の熟成の後、デゴルジュマン(澱抜き)後さらに半年寝かせてから出荷される。

エチケット。クラシックでシンプル。
エチケット。クラシックでシンプル。
甘口なのでチーズムースやタルトなどとともに。
甘口なのでチーズムースやタルトなどとともに。

黄桃や白ぶどうの香りを基調に、蜂蜜やクローブなどの温かみのある香りが感じられる。確かに甘いのだが、そうもったりはしておらず、喉越しはスムーズ。ほんの僅かなシャンパーニュ独特の苦味が深みを添える。

泡立ちはやや勢いがよく、持続的。
泡立ちはやや勢いがよく、持続的。

ゆったりした時間を過ごしたい時に、こうした甘口のシャンパーニュはとても良い。