シャンパーニュレビュー Barnaut Grande Réserve Brut


普段飲みにどうかと買ってみたら、とても良かった1本。

Barnaut Grande Réserve Brut
Barnaut Grande Réserve Brut

Barnaut Grande Réserve Brut(バルノー グラン・レゼルヴ・ブリュット)は、Barnautのスタンダードキュヴェ。といっても、グラン・クリュのブージィ村産ぶどうを100%使用した贅沢な造り。セパージュ(使用されるぶどう品種の割合)はピノ・ノワールが3分の2、シャルドネが3分の1。約4年の熟成を経て出荷される。ドサージュ(澱抜き後のリキュールによる補糖)は、6g/l。

一言で言うと「旨い」シャンパーニュ。通常シャンパーニュの味わいや香りに使われるような例え文句は、花や果物や、パン、ナッツ、蜂蜜等のパレットから選ばれるが、何というか、飲んで一番強く舌に感じるのは、旨味なのだ。それは、一口飲んで即座にいいなと感じる分かりやすさではなく、印象深い深味が感じられる。ぶどうの底力というか、ポテンシャルをうまく引き出して、Barnautならではの味わいの演出に成功していて、しみじみ旨いのだ。

ブージィ村というとピノ・ノワールの名産地。このキュヴェはシャルドネが3分の1入っているが、色合いにも、味わいのふくよかさにも、ピノ・ノワールの美点を感じることができる。

ピノ・ノワールのキャラクターを感じる色味。
ピノ・ノワールのキャラクターを感じる色味。

奥深い味の秘訣のひとつは、一部のワインをリザーブしておいては次に回すという、独自の製法(上から継ぎ足していくソレラ製法に似た方法だとか)を採用しているせいもあるのだろうか。

上級キュヴェにはブラン・ド・ノワールもあるらしい。このGrande Réserve Brutは気に入ったので数本また買っておいて、ブラン・ド・ノワールも試してみたい。