草の花 (★★★★☆ 星4つ) 肺病病みで、憂鬱で悲恋で蒼くて純粋で、思想に燃えていてしかし実行力が伴わず……、と、時代の空気・小説の潮流のオンパレード。そこから志向脱却できないものか、と、詠んでいると少々じれったく思え…
投稿者: JOE
屍者の帝国 伊藤計劃×円城 塔の本作については別ページ参照 Self-Reference ENGINE (★★★★☆ 星4つ) ヴィレッジバンガードで見つけ、背表紙に書かれた作品の要約を読んでこの本を書った。アナーキーな…
ドウス昌代(著) <上> (★★★★☆ 星4つ) 丁寧な取材と時代考証で美術家の一生をたどってるのには敬服。しかし学術書のように、いちいち引用に約物が用いられてる点はx。読み物としてこの本を読もうとしている…
阿刀田 高(著) (★★★★☆ 星4つ) ギリシャ神話というと、おとぎ話ながらも格調高く、登場人物が複雑に入り組んでいて、ギリシャ先史にも直結しているもの。そう考えると何やらとっつきにくいが、これをやさしく読み解いていて…
荒俣 宏(著) (★★☆☆☆ 星2つ) まず最初に、小説でないこういう教養書的新書は、どうも苦手だ。事実の羅列で、文章がちっとも面白くない。この本もご多分に漏れず。これは特にフリーメイソンの歴史の解説に大半を費やしている…
秋庭 俊(著) (★☆☆☆☆ 星1つ) 読みにくい。「事実」として書証に挙げたつもりの地図も単に貼り付けたスクラップで、そこから自分が何を読み取ったかという対照のためでなく、読者に不親切。 「東京には政府によって伏せられ…
檀 一雄(著) (★★★★★ 星5つ) 檀一雄の小説家としての作品は読んだことがなく、専ら食への興味から読書。新聞の連載を一冊に編纂したこの本に載っているレシピはどれもごくまっとうだが、そのまっとうなことをわざわざ新聞に…
Naturally Me (2014) (★★★★★ 星5つ) R&B、いやソウルの本質を突いた作品。自分の持ち味を理解したうえでそのエッセンスをアルバムにうまく落としこんでいる。音はアコースティックで構成もシン…
ここ半年ほどは普段使いのシャンパーニュにいい物がないか探して試してみるのがひとつの楽しみ。普段使いとは、単体で向き合って「さあ飲むぞ」と気負って(?)味わってみる物でなく、「ちょっと飲みたいね」という時に気楽に飲めるスタ…
郊外のチーズ専門店に行ってきた。いつも伊勢丹新宿店の中に入っている店で、いいチーズが手に入る所があって、その本店が立川にあるというので出かけてきた。 店にはお茶が飲めるスペースもあって、少々の渋滞を経て車で着いたのもあっ…