音楽レビュー Keyshia Cole

11:11 Reset (2017)


(★★★☆☆ 星3つ)




何枚か聴いてきているが、どうもKeyshia Coleは自分にとってピンとこない。歌い方のスタイルも、立ち位置も。今回の音は今年隆盛を見たクラシックスタイルへの回帰に則っているが、オーケストレーションの音の選択がアコースティックなトラック構成。コンテンポラリー指向である90年代回帰の音楽とは異なっていて、妙に土臭いところがどうも馴染まず、またしてもどっちつかずの音楽に歯がゆさを感じる。

不快ではないが、心地よくはなく、グルーヴィーでもなければどっしりもしていない。これにどう向き合ってよいのか、いつも戸惑う。その中途半端さがこのアルバムでも残った。移籍し、エピックからのリリースで、心機一転という意味も込めてのアルバムタイトル”11:11 Reset”だが、どこがどう刷新されたのか、あまり従来作からの違いが見いだせない。エピックに移ってこれから変わっていくのだろうか?(2017/12/19 記)

Point Of No Return (2014)


(★★★☆☆ 星3つ)

打ち出し方が変わったのか、ジャケット写真からしてファンシーさは消え、より無駄を削ぎ落した感じになった。
音にしてもそうで、最初は良さを理解するのに時間がかかったが、繰り返し聴くとじんわり伝わってくるものがある。が、「これ」という個性が感じにくい気もし、どうしたいのかの持って行きどころをもう少しアピールしてもよかったのではないか。(2014/11/9 記)

A Different Me (2008)


(★★★☆☆ 星3つ)

前2作のアルバムがプラチナとなったKeyshia Coleの3作目。悲恋の歌が多かったという前2作から脱却し、成長し自身を発見しつつある女性を歌い、音楽のみならず他方面でも違う道を通じて人生を探索するアルバムなんだとか。
どうやら市場では前2作ほど好意的に受け入れられなかったようだが、どうも1枚通して聴くとそれぞれの曲の印象がバラバラで、散漫な印象を受ける。特に冒頭のイントロは、妙に今風の薄っぺらい打ち込み音で作られていて、最悪。中身を顕現するイントロの役目を果たしていない。が、他にはいい曲もある。まとまり感というか、アルバムとしてのストーリー性がほしかった。

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