音楽レビュー The Greatest Showman OST



(★★★★☆ 星4つ)




映画も既に観たがレビューはまたメディア化された時にでも書くとして、まずサウンドトラックのレビュー。”This Is Me”のビデオが鮮烈で聴く気になったのだが、リードを取るKeala Settleがとにかく聴きどころ。ミュージカル(の映画)のサウンドトラックというと、当然配役の都合上、コーラスパートも多くなるのだが、Keala Settleのソロは埋没することなく光る。Keala Settleは、あの映画『プリシラ』のミュージカル版でブロードウェイデビューを果たしたとのことだが、ソロアルバムが出たら是非聴きたい。

さて、映画中での押しの曲はといえば、Rebecca Ferguson演じるところのオペラ歌手Jenny Lindが公演で聴衆を感銘させる”Never Enough”。確かにいい曲だが、オペラ歌手が歌う設定であることには少し違和感があった。因みにこのRebecca Fergusonは、”Freedom”のヒットで知られるRebecca Fergusonとは別人。ついでに言うと、この映画に登場する主人公の妻役を演じるMichelle Williamsも、Ultra NatéとハウスデュエットなどをリリースしているMichelle Williamsとは別人。

このOSTで一番驚いたのは、Hugh Jackmanが歌っていること。歌えて踊れてというとミュージカル俳優そのもので、それもご愛嬌レベルではなく、きちんと歌っている。

実は、映画を観る前にこのサウンドトラックを聴いた時には、ミュージカル特有な感じだし、トラック構成が似通って聴こえるなと思っていた。が、映画を観終えて聴くと、やはりシーンの回想とともに音もくっきり聴こえる。観てから聴くのがお勧め。(2018/2/20 記)