音楽レビュー Alfa Anderson


(★★★☆☆ 星3つ)



Music From My Heart (2017)

ChicのボーカリストAlfa Andersonのソロ。なのだが、ほとんどChicの威光に依るところが大きい。そう言われることは百も承知で、自分に期待されるところもChicとしての音楽だろうとの読みか、2曲目にはその名も”Perfecly Chic”なる曲があって、これはもう名刺代わりの一曲。スタイルもまんまChic。他も、ミッド~アップテンポの曲はChicらしい曲調。

では、ソロの意義は?と聴き込むのだが、ソロ独自の美点を発見することは難しい。Chicっぽいアレンジの曲はいいとして、少しEDMを意識したかのような”Dancing Is My Release”のアレンジは中途半端で(というかはっきり言うとダサい)、スローな曲ではAlfa Andersonの声の魅力が聴けるかというと、正直、ボーカリストとしては旬を過ぎたかと思われる粗がちらつく。そして、この声こそがAlfa Andersonというアイデンティティーを発見しにくいのだ。

もちろん彼女はChicの重要な構成要素だ。しかし、Chicはあのサウンドスタイルあってこそで、やはりNile Rodgers(と故Bernard Edwards)のものなのだなあと、これを聴いてChicの存在意義をあらためて確認することになってしまった。(2018/4/8 記)

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