シャンパーニュレビュー Thiénot Brut


銀行家→ぶどうの仲買人を経てシャンパーニュの造り手へ転身したという創業者アラン・ティエノがこのメゾンを設立したのは1985年のこと。なかなかの遣手で、現在はJoseph Perrierもここの傘下だとか。

Thiénot Brut
Thiénot Brut

Thiénot Brut(ティエノ ブリュット)はスタンダードキュヴェながら、リザーブドワインの比率は45%と高い。セパージュ(使用されるぶどう品種の比率)は、ピノ・ノワール35%、シャルドネ45%、ピノ・ムニエ20%。ドサージュ(澱抜き後のリキュールによる補糖)は不明。4年の熟成を経て出される。

エチケットはシンプル。
エチケットはシンプル。

開栓するとシトラス系の香りと香ばしい発酵香が漂う。泡は溌溂としている。

泡の様子。
泡の様子。

味わいはフルーティーで、ほんの少しの苦味が奥行きを感じさせる。濃厚な部類だが、もたついてはおらず、マール様のニュアンスもあるが、重くはない。

飲み進めると、やはりピノ・ムニエが入っているから若干酔い心地は重いかとも思われたが、液体自体はスムーズ。上品さを失わない。気分良く飲める1本で、このクラスで何か探しているなら有力な選択肢と思う。