音楽レビュー Millie Jackson


Not For Church Folk! (2001)


(★★★★☆ 星4つ)

Millie Jacksonに関する記憶は古いが、Millie Jackson本人の活動はもっと古い。ずっとファンキーであり続けて、卑俗な言葉はバンバン使うし、ライブではよくしゃべる。学生の頃、もう20年以上前になるが、マイカル本牧にライブを見に行ったことがある。(今はマイカル本牧にライブハウスはないようだ)今から思えばよくMillie Jacksonなんて玄人好みの人を呼んだものだ。

さて、ある日曜日にふとMillie Jacksonのことを思い出して、近年アルバムは出していないのだろうかと調べてみたら、最新オリジナルアルバムは2001年。今からもう10年前だ。(これを書いているのは2011年)
さっそく聴いてみると、ファンキーさはそのまま。OMFなんて言葉がタイトルになった曲もあって、”Oh, mother f**ker, “などと歌われると強烈だなあと思うが、アルバムタイトルはずばり”Not For Church Folk!”なんだし、と思い返す。

しかし、強烈なのに、何故か下品さを感じない。多分そこにラップなどでよくあるなげやりな暴力などがなく、どんな卑俗な言葉でも、一度消化されてから出てくるからではないかと思う。それにしても、自分のスタイルをやり続けるMillie Jacksonの音楽を聴いて、今、何となく社会的に飼い馴らされていい子ちゃんで日々を過している自分に喝を入れられたような気がした。