シャンパーニュレビュー Charles Pougeoise Brut


シャンパーニュのスタンダードキュヴェは、大抵最初の飲み口でフルーティーさを感じさせてあたりをよくするためか、ピノ・ムニエの比率が高いものが多い。確かに、ピノ・ムニエが含まれていると充実感があっておいしさを最初から素直に感じることができるのだが、飲み進めると、くどかったり酔い心地が重かったりする場合が多い。その結果、普段使いにどうかと買っても、何となく選択しにくくてセラーに残ったりするものもある。

そこで、こんなのはどうかと探して買ってみた。

Charles Pougeoise Brut
Charles Pougeoise Brut

Charles Pougeoise Brut(シャルル・プジョワーズ ブリュット)は、ブラン・ド・ブラン(白ぶどう 例外はあるが通常はシャルドネだけで造られるシャンパーニュ)。Charles Pougeoiseは、シャルドネで有名なグランクリュの村ル・メニル・シュル・オジェのすぐ南、ヴェルテュを本拠地とするレコルタン・マニピュラン(自社畑のぶどうで醸造する造り手)。エチケットを見ると、プルミエ・クリュとある。設立は1976年と、シャンパーニュメゾンとしては新しい。

クラシックなデザインのエチケット。
クラシックなデザインのエチケット。

このシャンパーニュはインポーター資料によると、フランス大使館公認だとか。大使館公認というのが何なのかよく分からないが。
公式サイトにあった資料では、ちょっと他と異なった書かれ方をされている項目があって、それはドサージュ(澱抜き後のリキュールによる補糖)。普通は1リットルあたり何グラム、と書かれるのだが、ここのは「リキュールを1%」とある。つまり、通常の書かれ方では10g/L。辛口でドサージュがどんどん少なくなる傾向にある中、これはクラシックな部類。

開栓してみると、色は淡く、わずかに緑色のニュアンスがあってブラン・ド・ブランらしい。

今回は書斎にて。
今回は書斎にて。

飲み口は軽いかと思いきや、結構充実している。白い花や、蜂蜜、ブリオッシュの香り。酸はきりっとしているが、尖ってはいない。泡は爽やか。低価格な部類だが、シャンパーニュとしての気品がある。

そして飲んでみて好印象だったのは、酔い心地が軽いこと。ブラン・ド・ブランは大体体に負担が少ない場合が多いが、これも爽やか。これなら大使館でのハメを外せないソーシャルな場面で出しても大丈夫だろう。(笑)初めて買った物だが、まとめ買いしておいてよかった。