シャンパーニュレビュー Bollinger PN TX17

シャンパーニュレビュー Bollinger PN TX17


PNシリーズを、VZ19AYC18と遡って行き、今回はTX17。

Bollinger PN TX17
Bollinger PN TX17

TXというとどうしてもテキサスを思い浮かべてしまうのだが、もちろんそんなはずはなく。VZといえばヴェルズネイ、AYといえばアイと即座に思い浮かぶのだが、TX?と思って調べてみると、トーシエール (Tauxières)というアイ村の北東、モンターニュ・ド・ランスの南西斜面に位置する区画のことなんだとか。

トーシエールの位置。©Champagne Bollinger
トーシエールの位置。©Champagne Bollinger

このTX17はボランジェによると「主にトーシエールのクリュを使用し、アヴネイやヴェルズネイなど、モンターニュ・ド・ランス地区の他の村のワインとブレンドしてい」るとのこと。熟成期間は規定の2倍以上、ドサージュは4g/lとエクストラ・ブリュットの部類。

半年以上自宅のセラーに置いてあり、しかもPNシリーズではVZ15、VZ16に次いで3番目に古いが、グラスに注いた際の泡はピノ・ノワールのブラン・ド・ノワールらしく厚い。が、すぐに落ち着いた。色もブラン・ド・ノワールらしさがあり、オレンジのヒントを伴うゴールドカラー。パワフルで奥深い香りはボランジェらしいスタイル。蜜、ドライフルーツなどが香る。最初、やや口の広いグラスで飲んだのだが、少し強すぎると感じられ、特にパートナーはこのままだと少し抵抗を感じると。そこで、径のやや小さいグラスに変更すると、端正なスタイルであることが分かったが、やはり基底に力強さがある感じはボランジェならでは。

最近流行りの広めの口のグラスではやや強すぎた模様。
最近流行りの広めの口のグラスではやや強すぎた模様。

力や奥行きがあるので、フードペアリングは寛容。ミルキーなバッファローモッツァレラ、凝集感のあるコンテ、そしてもちろんドライアプリコットや枝付き干しぶどう等とも合う。

チーズとドライフルーツを数種用意。
チーズとドライフルーツを数種用意。

全体に上質感と旨味・飲み応えがあるので、シャンパーニュ好きには好適な1本。ボランジェのピノ・ノワールに対する意気込みがよく感じられた。