極私的2010年ベスト


そういえば2010年を振り返っていなかった。1年は12/31まであるわけだから、年初の今でいいことにする。(笑)というわけで、ベスト2010。例によって極私的。画像はリンクするとレビューまたはブログページに飛ぶ。(ベストハウスシングル除く)

ベストムービー

バーレスク
バーレスク

バーレスク。この間観たところだから、やっぱり振り返るのは今でよかった。(笑)エンターテインメントとして一流・ゲイが観ると隠れた意味が分かって楽しさ倍増・シェール存在感ありすぎと、必見。ゲイならではの観方ができる映画だが、もちろんストレートの人が見てもハッピーになれる。

音楽 ベストR&B / ソウル

Sade "Solder Of Love"
Sade “Solder Of Love”

2月にリリースされたので、ずいぶん経った気がするが、2010年のベストはこれ。削ぎ落とされた構成でありながらミニマルでなく、Sadeでしか創り出し得ない世界。

音楽 ベストハウスアルバム

Quentin Harris "Sacrifice"
Quentin Harris “Sacrifice”

音楽レビューはアルバムについて書いているので、ハウスは少ないのだが、実際はシングルを中心にたくさん聴いている。R&B / ソウルより多く聴いているかもしれない。なので、アルバムとシングルそれぞれに。

さて、Quentin Harris “Sacrifice”は、デトロイトの正統派ハウス。俺は去年あたりから流行り始めたエレクトロハウスの音があまり好きでないので(音作りをしたことがある立場から言わせてもらうと、あまりにシンセの音が生すぎて、時にはプリセットのままだったりして、創意工夫がない)、ハウスは前からある音が好き。これは、高い精神性を持ちあわせていて、1枚通して聴くと冴え冴えとした気分になる。ダンスミュージックはここまでできるという、一つの到達点。

音楽 ベストハウスシングル

The Saturdays "Higher"
The Saturdays “Higher”

これはQuentin Harrisとは対照的に、ひたすら明るくダンサブルで、軽いもの。一歩間違えるとおバカ系なのだが、ちゃんと歌えているし、ハウスとして音の構成も凝っている。素直に踊れる曲が少くなってきている昨今、こういうのは貴重。キャッチーでポップな音作りの王道を行く7th Heavenのミックスが◎。

音楽 ベストポップ/ロック

Kylie Minogue "Aphrodite"
Kylie Minogue “Aphrodite”

前作”X”が散々な評価だったKylieは、王道ポップ路線に復帰。90年代の迷走時代の悪夢再現とはならなかった。幸いUKやヨーロッパではNo.1を獲得し、セールス好調。今年4月には日本では20年ぶりになるライブがある。ゲイなら一度は観ておけ!

音楽 ベストジャズ

Lynn Fiddmont "Lady"
Lynn Fiddmont “Lady”

軽やかで上品。ほっとするジャズ。

ベスト書籍

開高健 『最後の晩餐』
開高健 『最後の晩餐』

これはもちろん2010年に出た本ではないのだが、去年は開高健生誕80周年で、いろいろな企画があったし、去年読んだ本で一番面白かったので、ベストに挙げた。詳細はレビュー参照。

ベスト展覧会

ルーシー・リー展のカタログ。
ルーシー・リー展のカタログ。

陶芸家ルーシー・リーの大規模な展示会が国立新美術館であった。温かみのある、しかも実使用に耐える陶器の数々は、生活の中の美を再認識させてくれた。

ベストレストラン

La Table de Joel Robuchon
La Table de Joel Robuchon

ミシェル・アランプロデュースのAir Tahiti Nui ポエラヴァ ファースト機内食も考えたのだが、圧倒的なサービスの質の良さと、食が文化であることを感じさせてくれる料理への追求度として、La Table de Joel Robuchonを選んだ。

◇ ◇ ◇

一応、ワーストも挙げておくか。こちらは詳述せず、さらっと。

2011年にはどんなすばらしいものとの出会いがあるだろう? 期待。そしてなるべく外れに出くわしませんように。