東京レインボープライド2015 誇る日


今年はプライドに行けないと思っていた。じょにおの実家が建て替えられ、仮住まいからの引越しがあって、その手伝いをする必要があったからだ。まだ東京レインボープライドという名前でなく、実行委員会組織も異なっていた頃から俺は毎年パレードに参加してきたので残念に思いながらも、その用事を優先させようと思っていた。

しかし、そんな残念がる様子を見てとったであろうじょにおが(俺は思っていることが表に出る分かりやすいタイプなのだ 笑)複数日に渡っていた手伝いの予定を動かしてくれ、じょにおの実家にもご配慮いただいて、今年も無事行けることになった。

今年のプライドは、展示会や講演会などを除き会場で行われた日程は、フェスタとパレードの2日間になった。まず4/25がフェスタ。フェスタの日は夕方5時過ぎに会場に行った。

写真は裏手から撮ったもの。
写真は裏手から撮ったもの。

これにはメインステージの方は写っていないが、去年の当日並に人がいる。そう人がいることを期待していなかったので、これはパレードは多くなるだろうなとの予感。種々ステージがあった後、ドラァグクイーンのブルボンヌと清水ミチコのステージが5時半からあって、大いに盛り上がっていた。

オープンスペースでの無料ボランティアにもかかわらず著作権がメンドクサイらしいので一応文字で隠す。無粋。
オープンスペースでの無料ボランティアにもかかわらず著作権がメンドクサイらしいので一応文字で隠す。無粋。

友人カップルとも会い、翌日を楽しみにぐるっとひと回り。フェスタにはプットニョスも連れて行った。

人混みに緊張気味。
人混みに緊張気味。
足元でおとなしくしている。
足元でおとなしくしている。

プットニョスは会場で人気で、色んな人に触られたり写真を撮られたり。ただ、本犬はあまりワサワサするのは好きではないようだったが、それでも愛想を振りまいていた。

そして日曜日、パレードの日。その日は午前中早めにプットニョスとノアノアのトレーニングをし、じょにおには先に会場に行ってもらって後から行った。

原宿駅前のGAP。
原宿駅前のGAP。

協賛のGAPは原宿駅前の店でロゴをレインボーにし、レスリー・キーがLGBTピープルを撮る写真を掲示。パレード気分を盛り上げていた。

今年もここに来れた嬉しさ。
今年もここに来れた嬉しさ。

天気はパレードにおあつらえ向きの晴天。気分も晴れ晴れする。

会場の様子。前日より更に人が増した。
会場の様子。前日より更に人が増した。

前日と同じく写真は裏手から撮ったもので、人が少なく見えるが、会場は大変な混雑で、去年とは大違い。ここ一年ほどでLGBTに関する報道もやっとなされてきて、認知度が上がってきたのだろう。

種々のブースも盛況で、人が多かったので、個々を撮るのは諦めた。去年はやる気のなさそうだったファイナンス関係のブースやGoogleのブースもネジを巻き直したようで、やはり人が多いというのはそうした出店/出展者側の心理も変わるのだろう。

そうこうしているうちに出発時間が迫る。例年のように整列し、出発を待つ。

もうじき出発。
もうじき出発。
フロートが到着し、出発直前に歓声が上がる。
フロートが到着し、出発直前に歓声が上がる。

隊列は平和に進行する。ルートは渋谷区内、今月同性パートナーシップ条例が施行されたお膝元。同性婚に反対するカウンターグループなどがいることもあるかと思ったが、見た限り珍妙な黒×赤の格好をしたサングラス姿の男が歩道で一人ぽつねんとしているだけだった。

今年も友人の443(中央)と歩いた。右が俺、左がじょにお。この写真にはないが、じょにおの仕事関係の知り合いも。
今年も友人の443(中央)と歩いた。右が俺、左がじょにお。この写真にはないが、じょにおの仕事関係の知り合いも。
出発地点の代々木公園イベント広場に帰還。
出発地点の代々木公園イベント広場に帰還。

帰ってきてブースを出展しているラーメンの名店野方ホープでラーメンを注文し、食べる。ここはオーナーがツイッター公式アカウントでゲイをカムアウトしている所。

東京レインボープライド出張店でも変わらぬ味を提供していた野方ホープ。
東京レインボープライド出張店でも変わらぬ味を提供していた野方ホープ。
じょにお(右)と俺(左)。ゴール地点とゴールを迎えるブラスバンドを背景に。
じょにお(右)と俺(左)。ゴール地点とゴールを迎えるブラスバンドを背景に。

この後は歩き疲れた足を休めるために代々木公園の芝生でしばし座り、帰宅。

プライドパレードを歩くと、どんな天候でも清々しい気持ちになる。自分自身でいることが正しいことだと常に確認し続けなければいけない人生は、労力が要る。しかし集って共に歩くことで、それを讃え合い存在を示すことで、世の中の人達は自分と違う人達が同じ空の下に暮らしていることをあらためて知る。いないはず、考えもしなかった人達がいることを知ることは、LGBT当事者である我々以外の人々にも新しい価値を与えるはずだ。

我々は、我々であることを誇りに思うと同時に、新しく我々に目を向けて、そして共生してゆく人々の生をも喜びたい。プライドパレードは、そうしたことを思わせてくれる場所だ。だから俺は毎年歩いてきた。そして、皆で歩くのだ。rainbow