季節的に鍋がおいしくなった。この間の日曜日、夕飯を何にするか考えていて、簡単でおいしいものは…となると、常夜鍋。我が家の定番メニュー。昨日は寒くなってから2度目の常夜鍋を食した。いろいろ作り方はあるみたいだが、我が家のレシピはこんな感じ。
◆◇◆ 常夜鍋 ◆◇◆
材料(2人分):
- 白菜 4分の1個(巻きの浅い小さいものであれば2分の1個)
- 豚バラ肉 スライスで大1パック
- ほうれん草 2分の1把
- 生姜スライス 適宜
- 日本酒(清酒) 5~6合
- 塩・しょうゆ 適量
準備:
白菜は葉を1枚ずつに分けて洗っておく。後で重ねるので、バラバラにはしない。
ほうれん草はおひたしを作る要領でゆがいて切っておく。調理:
- 白菜の葉に豚バラ肉のスライスを並べてごく軽く塩をふる。塩をたくさんふると総量が多くなって塩辛くなるので注意。そして白菜の葉を重ね、豚バラ肉……と繰り返す。塩分に気を使う人は、塩は2枚に1枚くらいでOK。全量重ねたら、幅4cmくらいに切る。
- 切ったのを鍋に縦に並べて、きっちり入れ、隙間に生姜スライスを挿す
- 日本酒をかぶる位まで入れて火をつける。水は加えない。
- 沸騰したらしょうゆを鍋に色がほんのりつくくらい極少量入れ、アクを取りながら煮て、アルコール分を飛ばす。煮る時には落し蓋をしておいた方がよい。
- 2、30分ほど煮る。白菜に透明感が出てクタッとなるくらい
- ゆがいて準備しておいたほうれん草を入れ、火をつけて煮立たせ、ほうれん草があったまればOK。
常夜鍋は、具材はシンプルにこの3つに限るのがよい。味はマッチングしそうでも、あれこれ入れるとボケてしまう。写真失念、気づいた時にはバクバク食べてしまっていた。(今日、近所のあべおがご飯を食べにきてまたやった。なのでその時にはしっかり写真撮影。 笑)そして今回は、食べた後の鍋で雑炊を作った。うまー! お勧め。常夜鍋やった時には、後で雑炊絶対やってみて!
そして食事が終わり、夜、まったり過ごしていて、アイスワインを飲む。じょにおはアイスワインがお気に入り。俺が週末の夜にワインを飲む時にはあまりいい顔をしないのに(でも結局買うのは許してくれる。じょにお、愛しているよ。 笑)、アイスワインはすんなり。昨日のアイスワインは、カナダ産のもの。カナダは寒いだけに、アイスワインは名産なのだとか。そして、フランスのワインのAOCや、イタリアのワインのDOCGのように、品質コントロールのためのVQA統制があるんだとか。(こういう初心者向けの話は蛇足も蛇足だが)
飲んだのはParatine Hill Vidal 2005。通常、アイスワインは、あまり年数を置いておけるものではないそう。5年~7年が限界とも聞く。これは5年経っているが、開けてみたところ、OKだった。色は濃く、黄金色というよりはアンバー。「腎臓の悪い人のおしっこみたいだね」と言ったら、じょにおがイヤ~な顔。これから飲むのに、そりゃそうだわな。で、飲んでみると、凝縮された強い甘味がする。ハチミツにほんの少しぶどうの酸味をさしたような味。そしてアイスワイン特有のとろりとした喉越し。これを飲もうと冷やした時には「これ、たった200mlなんだよね。もう1本冷やしとく?」とか言っていたのだが、2人で飲むのに1本で十分。一口飲むたびに甘い甘いと認識。グラスの内側のティアーもとろりと。
これで前日食べたアレの悪夢はようやく溶けて失せていった。
アレとは? 思い出したくもない、でも書いておく、アレ。実名で書いちゃうかんね。
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贅沢三昧の食事が続いた昨今。旅行から帰ってきて、先週金曜日は俺の誕生日だったので、また間を置かずにフランス料理のフルコースなど食べに行ってしまい。そろそろ体をリセットするために野菜をたっぷり食べたいね、ということで、土曜日の夜に、食事を作るのが面倒だったこともあって、シズラーに行った。そこで、サラダバー以外にメインディッシュとして、俺がハンバーグを注文した。肉より軽いし、と思って。目的のサラダなど食べ、ハンバーグが運ばれてきた。最近のハンバーグは中が生で出てきて、その場でプレートで焼かせるのが流行っているのだろうか? 俺はハンバーグはちゃんと中まで火が通っているべきと思っているのだが。そうやって出てきて、まず店のフロアスタッフがハンバーグを2つに切って切り口をプレートに当ててやき、さらにそこで一口大に切って火を通せと言われて、「えー、肉汁出ちゃうじゃん」と思いつつ、そうした。で、一口。
(´ж`;)ゥ → ( ゚д゚)、ペッ
和光のプリンの一件以来、久々に絵文字。もうね、ボッソボソのパッサパサ。肉汁のにの字もなく。切り口を見ると、ハンバーガーのパテみたいな感じ(それもマクドナルドとかの)で、ペーストっぽい。何の味もしない。食べたことがないけど、きっとドッグフードでももうちょっと味がするようになっていると思う。で、一口俺が食べて黙りこんでしまい、その異変に気づいたじょにおが「ん? どうしたんですか? まずいの?」って言うので、一切れ分ける。じょにお、沈黙。そして、「……まっずいね。」と。食べ物を残すのには罪悪感があって、基本出された物はきれいに食べる主義の俺なのだが、頑張って食べてももう限界。段々腹が立つやら悲しくなるやらで、大きな2切れを残してギブアップ。
はあぁ…。ほんと、店を出ても気分がしばらく落ち込むくらいにまずかった。いくらファミレスプラスアルファくらいのレベルの店でも、あれはないな。「おいしい物をおいしいと分かるには、そうでない物を食べておかないといけない」と、開高健が『最後の晩餐』という食の随筆で書いていたが、そのために神様はこの苛烈な試練を私にお与えになったのか。
ああ、こんなアクシデントに見舞われたことをいつまでもグジグジ考えていてはいけない。せめて家ではこれからもおいしい物を作ろう。