La Préparation de L’escapade


パートナーじょにおと旅行を計画している。日常から解き放たれて、優雅な旅行をしたいと、ビーチリゾートへ行こうと考えた。じょにおとは非常に仲良く暮らしているが、休みはあまり重ならず、旅行らしい旅行をしたことがなく、今まで泊まりで出かけたのは去年夏の大阪くらいなので、ちゃんとした旅行をしたいという意味もある。

候補地は当初2つ、モルディブとタヒチ。モルディブも大変魅力的で、泊まってみたいホテルもあったのだが、モルディブは、ホテルに関してはかなり西欧文化が浸透しているにしても、イスラム圏。我々ゲイカップルは、外国人だからといって完全にウェルカムになるかどうか不安だったので、タヒチにした。タヒチには、ゲイを歓迎する姿勢があるからだ。そんな訳で、日記のタイトルはフランス語。(タヒチは正式国名『フランス領ポリネシア』に属する所)

さて、目的地が決まったら次はホテル。タヒチと言えば水上バンガロー(水上コテージ)。タヒチの中でもボラボラ島は水上バンガローを擁するリゾートホテルがいろいろあり、ファミリーがあまりおらず、大人の雰囲気のリゾートがいいだろうと検討した結果、とあるホテルに決定。ホテルのサイトが若干見にくかったが、プランは確保できる模様。
ところが、東京からタヒチへ行く直行便を運行しているエアタヒチヌイの航空券が入手しづらい。エコノミーやビジネスはオンラインですぐ購入できるようだが、ファーストクラスチケットの予約が、(少なくとも現時点では)有効になっていないのだ。タヒチはハネムーナーも多く、どうせ行くなら飛行機の座席もいい場所でと考えるだろうし、ファーストクラスの座席はエアタヒチヌイによると、わずか6席。タヒチのパペーテからボラボラ島に移る移動手段も確保しなければならないので、個人で予約するのがだんだん面倒になり、旅行会社に依頼することにした。

パスポートはもう2年も前に有効期限切れだったので、先週の金曜日に午後休みを取って、有楽町の交通会館にあるパスポートセンターへ更新の手続きに行く。

パスポート申請後、個人旅行をプランニングして手配してくれるところで、贅沢な旅行についても対応してくれるところがいいだろうと、旅行代理店を回ることにする。まず訪れたのが、JTBのロイヤルロード銀座。受付の女性が一般旅行ではなくて特殊なコースを扱うところなのでもしよければ他店を…と失礼な案内をしそうになるので、一般的な所では手配できない旅行をプランニングして提示してもらいたいのだと告げる。こういう時に若く見えるのは不利だ。
担当者は30代とおぼしき女性で、打って変わってごく丁寧。こちらの要求を丁寧に聞く。誰と旅行に行くのかで「パートナーと」と告げると、「では奥様と…」と言うので、「いえ、パートナーは同性です」と返答。その後の提案もごくスムーズ。「向こうでウェディングセレモニーなどはなさいますか?」ともほがらかに聞かれるところは、ゲイフレンドリーな感じ。(笑)企画には1週間かかるというので、とりあえず依頼して、ロイヤルロード銀座をあとにする。

そして、偶然有楽町の駅に行こうと思ってふと見かけたのが、H.I.S.のQualitaという展開ブランドの店舗。そういえばここにエクゼクティブセクションがあったのを思い出し、ここに寄る。受付が手配希望の旅行はエコノミーかビジネスかと聞くので、ファーストクラス希望と伝えると、Class Oneというエグゼクティブ メンバーズ クラブのコンセルジュが対応。(女性)しかし、いっぱいいっぱいな感じで、きちんとこちらの要求を聞こうとしないし、「商品を見てくる」と行って、俺をデスクに待たせたまま15分以上も離席。カウンターで居心地もよくないので、しびれを切らして受付の女性に言いに行ったところでやっと帰ってくる。
提示されたプランはまあまあなので、持ち帰ってじょにおと検討することにするが、この女性は一向にこちらの名前も連絡先も聞く気配がない。店舗入口まで見送られ、店を出てからやっと思い出して聞くので「いつおうかがいいただけるのかと思っておりました」と少々嫌味を言ってやる。しかし連絡先電話番号は聞かれない。これは後で連絡したときにでも言っておくかと、一旦帰宅。

別口でじょにおも動いてくれており、ファーストクラスチケットもホテルも手配できるようだが、ホテルの部屋の位置等の細かい指定ができず、対してClass Oneはそれが可能で、値段もどっちこっちだったので、Class Oneに依頼することにした。しかし、ここからがいけない。翌日土曜日に電話をかけたら電話対応の女性が、エグゼクティブ対応とはとても言えないような拙い対応。応答もおぼつかなく、黙ったりするので、接客についてもっと気を配ってもらえるように伝える。
コンセルジュの女性は土曜日は休日とのことで、日曜に連絡をもらえるようにした……はずだったのが、コールバックがあり、コンセルジュは日曜も休みとか。ミスが重なると、ストレスが溜まるし、もてなしを売りにしている所に依頼した意味がないので、仕方なく女性を叱り、コンセルジュを変更させる。(その対応にもかなりの苦労を要した)新コンセルジュには対応に気をつけるようにと付言しておく。だから、俺は怖くないんだってば。

日曜日の指定時間に電話してきた新コンセルジュ(男性)は、対応がスムーズで、丁寧。こちらの言いたいこともちゃんとしたタイミングで聞く姿勢がある。同行者としてじょにおの名前を告げ、ホテルの部屋の仕様を確認の際、「ベッドはお2つでよろしゅうございますか?」と聞かれたので、「いえ、じょにおは私の私生活上のパートナーですので、ベッドは1つで結構です」と華麗に返答。(笑)飛行機・ホテルとも仮押さえを依頼し、ほどなくコールバックがあって、確保OK。ここにたどり着くまで長かった…。あとのオプションは後日相談のうえ決定の予定。(東京⇔成田のヘリコプター送迎なんかも安いらしい)

◇ ◇ ◇

さて、鬱陶しい話題が続いたので、気分転換に写真などつけて日常の記録を。暑い日が続くせいか、最近自分的に麺ブーム到来。いろんな麺を食べているが、この前は冷製カッペリーニを作った。

レシピ:冷製カッペリーニ(JOE流アレンジ)

材料(2人分)

  • ミニトマト 半パック
  • にんにく 1かけ
  • 玉ねぎ 半個
  • 釜揚げしらす 4分の1パック
  • フレッシュバジル 適宜
  • カッペリーニ 食べたいだけ
  • エクストラバージンオリーブオイル 適宜
  • レモン汁 半個分
  • その他:味付け用に白ワイン、塩、こしょう、バルサミコ酢 適宜(って適宜ばっかり! 笑)

作り方

  1. にんにくはみじん切り、玉ねぎは1.5cm角程度に切る。フレッシュバジルは調味用に7,8枚ほど葉をざっくり刻み、先端を飾り用にとっておく。ミニトマトは半分に切る。
  2. オリーブオイルを鍋にひき、にんにくを弱火で炒めて香りを移したら、玉ねぎを炒める。中火で炒め、炒めている時に塩少々をふって甘味を引き出す。炒めすぎないように注意して、やや白みがかっているくらいで塩コショウで調味し(あとで塩分が濃くならないように薄めに!)、ボウル等に移して冷やす。
  3. ミニトマトをソテーする。オリーブオイルオイルが温まったらトマトを入れて、白ワインを入れて少し煮るようにして甘みを引き出す。この場合も塩を少し。これもボウル等に移して冷やす。
  4. 火の通った2.と3.を合わせて、釜揚げしらすを投入。オリーブオイルとバルサミコ酢で調味して、冷蔵庫で冷やす。急激に冷やすなら冷凍庫で。凍らないように注意!
  5. 冷えたら、刻んだフレッシュバジルとレモン汁を入れ、味を見て足りなければ塩コショウ等で調整。
  6. カッペリーニを茹でて、氷水でしめ、5.と和える。バジルの先端を飾って…

出来上がり。

冷製カッペリーニ。
冷製カッペリーニ。

この時合わせたサラダは、ゴーダチーズとアボカドとクレソンのサラダ。カッペリーニがさっぱりなので、サラダはコクのある味で食べ応えあるものに。チーズとアボカドは角切り、刻んだクレソンとともに塩こしょうとレモン汁で和えるだけで簡単。

ゴーダチーズとアボカドとクレソンのサラダ。
ゴーダチーズとアボカドとクレソンのサラダ。

この日は、夕立があった。普段室内に置いてあるノリナをすかさずテラスに出して水浴びをさせる。室内に置いておくと、埃がつくので、雨でさっぱり洗う。

雨が上がったテラス。
雨が上がったテラス。

夏は晴れて暑いのが夏らしいが、こんな突然の雨も、また風情として美しい。

さて、旅のオプションでも考えるか。