髭とクラブ


最初に断っておくと、特に髭にこだわりがあったり、髭に対してフェティシズムがあったりするわけではない。髭は、ゲイの一ジャンルとしてのシンボルでもあったりする。「ベア」と呼ばれる類の人達はコードとして髭を生やしていたり、「野郎系」と称する人々が髭をたくわえたりするが、あれは自分をそのジャンルに分類させるためにやっていることで、その画一化・同族指向がスタイリッシュでなく、好きではない。が、一般的なファッションとして生やしているお洒落髭は、似合っていればいいと思う。もちろんゲイ・ストレート関係なく。

さて本題。長年、髭を生やす習慣はなかったが、ふと気まぐれに、今年の3月くらいからだったか、髭を生やしている。どんな具合かは、↓の方の写真を参照してもらうとして、生やしたところ、周囲の反応は異口同音に「エロい」と。震災時、じょにおの弟とおち合った時のじょにお弟の第一声は、震災に関してではなく、「髭、セクシーですね」。(かなりマイルドな言い方)

その他、

「やらしい」(byじょにお)、
「『エロ髭危機一髪』と命名します」(by友人とんとと)、
「メキシコのプロレスラーみたい」(by会社の人)

等々。髭つきの自分が他人からどう見えるか、あまり確認したことがなかったが、少なくとも印象が変わったことは確か。

そして一昨日、友人とんとととクラブに繰り出した時のこと。行った先は麻布十番のWarehouse702で月1回開催しているThe Ring。ゲイミックスのパーティーで女性もいて、場所柄日本人以外も来るパーティーだ。そこであらためてとんととから髭つきの俺を評して、「何か人身売買やってそう」 「ていうか香港マフィア?」 「笑顔の奥にあるものが恐い」などと、ひどい言葉の数々をいただく。

パーティーはテンションが高く選曲もいいので、楽しく遊び、とんととは踊ったり飲んだりする中、何故か今回は写真を撮るのにハマっていて、友達の有様を写真に収めてはInstagramでせっせとアップしてライブ中継している。まあ、俺もとんとともオープンリーゲイなので、ゲイミックスのパーティーで遊んでいる写真など、全公開のウェブにアップされてもまったく構わないのだが、気づけば、恰好の被写体になっている。で、アップしたり撮られたりした写真を見ると、タイトルが「鬼畜」とか「プロ臭」とか、これまた散々。

で、あらためて見てみるに、写真にすると髭面がどんな感じに見えるのかが分かった。鏡で見ていても、それがどう人から見えるかは分からなかったのだが、件の写真の中から2枚だけ転載するとこんな感じ↓

何かこの人嬉しそう。
何かこの人嬉しそう。
久しぶりに会ったマーガレット(右)と。
久しぶりに会ったマーガレット(右)と。

うーん。他人の感想は認めざるをえない気もするが……。