風邪の元気づけ(ならず)


風邪を引いた。多分、会社で隣席の人が子供からもらった風邪を引いてマスクもせずにゴホゴホしていたから、それをもらってしまったのだと思う。ちきしょう、風邪だけは引かないようにと注意して、インフルエンザの予防接種もしていたのに。どうやら幸いインフルエンザではないようで、徐々に「あれ、何か調子悪いなー」というのが募ってきた感じ。昨日は半日で会社を早退したのだが、正解だったようだ。

さて、帰宅して早々、まだその時には風邪とは感じられないうちに風邪薬を飲み、3時間も寝て、夕食を食べた後、しばらく経って元気づけにちょっと飲むかと(念のため風邪薬服用からは優に6時間以上経過してから)普段使い用に買ったシャンパーニュのうちの1本を飲んだ。普段使い用のはPiper-Heidsieck Brutと決めていたのだが、今回はちょっと浮気してこれを。

Pommery Brut Royal
Pommery Brut Royal

Pommery Brut Royal(ポメリー ブリュット・ロワイヤル)。インド出張の帰りに機中でも飲んだもの。ごく軽い、カジュアルな1本。ポメリーはBrut(辛口)を商業的軌道に乗せた先駆者らしい。メジャーな銘柄で、クラブではストローで飲むPOPというミニボトルも目にする。

さて開栓。まず気になったのは、コルクを押さえるワイヤーがギチギチに巻かれていて、ボトルに食い込んで傷を作っているほどだったのと、そのワイヤーがむき出しのコーティングされていない金属で、味気なかったこと。その辺りは作りが安いなあと思わされる。(売価で3000円前半くらい)

泡立ちは弱め。色も浅く、りんごのような香りがする。飲み口はあっさりとしていて酸味がやや強く、味わいの余韻はあまりない。その代わり、シャンパーニュ独自の弱い苦味が舌の奥に残る。

淡い色。泡は穏やかに立ち、細かい。
淡い色。泡は穏やかに立ち、細かい。

多分、これだけに向き合って飲むような飲み方よりも、前菜や色の白い食べ物と合わせて飲む方がいいように思う。苦味は、そうした食前・食中酒であればフィットするかもしれない。後半にはヘーゼルナッツのような香りがした。

自分に合わないなと思ったのは、酔い心地があまり良くなかったこと。飲み終えて体がしんどいなあと感じ、そして悪心を起こしてしまった。風邪薬を飲んでから優に6時間は経過していたから、そのせいではないと思うが、上等なものだとその辺も爽やかだから、やはり値段なりということか。少なくとも自分には合わなかった。

そして結局元気づけにはならず、風邪でだるい感じだったので、今日は休みを取った。もうだいぶ良くなってきたのでご心配なく。