病中雑記


風邪で引き続き休んでいる。

だいぶ良くなってきたとは思ったのだが、朝いつもの時間に起きて本調子ではなかったので、一旦「午後出社します」と会社の人間に連絡を入れたものの、それから「こりゃまだちょっと無理かも、行くとぶり返すな」という状態だったので、全休に切り替え、朝のうちに医者に行ってひと通りの薬を処方してもらった。弱っているのか、普段は薬を飲んでも眠くなったりすることはないのに、薬を飲むと寝れる寝れる。

そんなわけで昼まで寝て、昼ごはんにじょにおが作っておいてくれた具だくさんのスープを食べてグダグダ過ごす。罪悪感いっぱい。病気で本調子でないのだから休んで当然なのに、何だろうか、この罪悪感は。この辺は育ちによるところだろうか。(休むとか楽しむとか自分らしくいるということに対して罪悪感を与えてコントロールするような親だったのでその影響か。40も超えて親もクソもないだろうと思うが、意外にこういうのは根深いものだ)

さて、そんな罪悪感に抗うべく、昨日も今日も、リビングにあるソファーに横たわって、たまにテレビをつけてみると、昼間のテレビのひどさっぷりに白目を剥きそうになる。大衆趣味への嫌悪が加速しそうで、消すことにする。世の中にはどうやって金を稼いでいるのか不思議なものがあるが、テレビというのはあれだけくだらない内容のないものを垂れ流すことで金を稼げるというのは、不思議さでいうと一番だ。

話はまったく変わって。昨日、何か面白い音楽ライブはないものかと思ってライブハウスのウェブサイトを見ていた。だいたい自分の好みに合うアーティストのライブがあるのは3箇所で、それはどこかというと、コットンクラブビルボードライブ東京ブルーノート東京なのだが、(そのうちビルボードライブ東京はちょっとそれは?と疑問な人のライブを入れるようになってきて心配)スケジュールを見ていると、Peabo Brysonが来るではないか。しかもDeborah Coxをフィーチャーして。これは!とじょにおに打診すると、じょにおも聴きたいというので2人分を予約。ブルーノート東京の最終公演を予約したのだが、残席僅少になっていて、ソファー席は我々が予約したらそれが最後で、予約完了して残席を確認したら完売になっていた。(そもそもソファー席自体が少ないのだけど)

Peabo Brysonというと「誰、それ?」という人も多かろうが、Regina Belleとのデュエット”A Whole New World”を聴けば分かるのではないだろうか。未だ結婚式場ではよくかかる曲なのでは。もう少し洋楽に馴染みのある人には、Roberta Flackと”Tonight I Celebrate My Love”(邦題が「愛のセレブレイション」だと初めて知った 笑)をデュエットした人、といえば分かるか。

ともかく、渋めの存在ではあるにせよ、上質な音楽を演ってきた人として貴重なアーティストなのだ。

そしてDeborah Cox。一般に知られるビッグヒットした曲は?と考えると即座に思い浮かばないが、Whitney Houstonとのデュエットの”Same Script, Different Cast”とか、”Nobody’s Supposed To Be Here”あたりか。

本来的にはR&Bシンガーなのだが、ジャズアルバムも出しているし、何といっても数々のダンサブルなハウスリミックスが魅力的な人で、↑の2曲のリミックスもクラブでヘビープレイされていて、よく踊ったものだ。一度生で聴いてみたいと思っていた彼女がPeabo Brysonと来るというならば、これは行くしかないではないか! 楽しみだ。

ああ、もう夕方だ。早く風邪が軽快しますように。