水回りリフォームを進める 壁・床・天井等部材決め


基本の壁紙

基本の、と言ったのは、全ての壁をこれにするのではなく、1つの壁面にアクセントカラーを採用するつもりなので、他3面に採用する壁紙だから。壁面積としては一番大きい。なので、明るめにして空間が広く感じられる物を選びたい。ただし、淡色・無難はやめて、少し個性を楽しむ感じという原則に則り、絞り込んだ。

壁紙のサンプルは膨大なバリエーションがあるのだが、リフォーム向け壁紙というのがあるんだそうだ。新築だと完全にフラットな新しい所に貼るが、リフォームだと既存の壁紙を剥がしてそこに貼るので、糊剤等が残っていると凹凸が出る可能性がある。それをカバーするように、多少厚いのだそうだ。基本の壁紙は、面積が大きいこともあって、リフォーム向けから選ぶことに。絞った候補は2つ。

折り目のような柄がついた、多少光沢のある壁紙。
折り目のような柄がついた、多少光沢のある壁紙。
幾何学模様の組み合わされた壁紙。溝の奥行きがあったり、光沢や風合いが異なる模様の組み合わせ。
幾何学模様の組み合わされた壁紙。溝の奥行きがあったり、光沢や風合いが異なる模様の組み合わせ。

これらをリフォーム会社と相談してみたところ、他の細かな地模様との干渉がない方がいいのではないかと言われ、後者に決定。なお、サンプルを写真撮影した物なので、赤味がかった色ムラが上記の写真にはあるが、実際はない。

アクセントカラーの壁紙

基本に対して、これは限られた面積の箇所に使う。具体的には、トイレと洗濯機の裏、戸棚の下の部分。多少遊びの利いた、大胆な物を選びたいという視点で選んだ。

濃紺と紫の間のような色に、スリットの空いたかのようなデザイン。
濃紺と紫の間のような色に、スリットの空いたかのようなデザイン。

これは壁紙メーカーサンゲツの開催するデザインアウォードで2020年に優秀賞を受賞した物なのだとか。事前にその情報を知らず、直感的に選んだ後で知った。デザインした小野竜哉氏によると、

遠くから見ると細かいパターンの空間だが、壁紙の近くで見れば各々のパターンに個性があることがわかる、「気づきの空間」を目指した。規則的に並んでいるように見えるパターンだが、よく見ると一つ一つ違う形状が敷き詰められている。各々の形状は、実際に彫刻刀で木版を彫り、配置している。ステイホームが続く中、アナログでの作業や所作を大切にするようになってきた。一つの空間に居ることで、手作業の痕跡が見えるようなプリミティブな空間を目指した。

のだそうで、どこか北欧風でもあり、手作業のパターンに和も感じるものであったりして、貼られたらどう感じるか、楽しみだ。ちなみに、これを選んだケースは、依頼するリフォーム会社ではうちが初めてだとか。

基本の壁紙とパターン✕パターンで喧嘩しないか?との心配は要らないと思う。というのは、パターンの大きさは実際のサンプルで確かめてあって、大小にはコントラストがあるからだ。サンプルから全体を想像するのは、素人には難しいが、基本の壁紙はサンプルがA4よりやや小さい位のもので、サンプルが大きく、パターンの大きさも掴めてある。アクセントカラーの方はサンプルは小さかったが、実際に貼ったイメージの写真や、幅92センチの見えの写真もカタログにあって、把握は当初懸念したよりもそう難しくなかった。

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