週末料理と日曜大工


週末料理

土曜の夜はちょっと頑張って料理をした。あまりうちではステーキを焼かない。家では健康志向で、肉を使うならなるべく脂身の少ないものを選び、肉よりは魚を選択することが多いので。健康より美食という時には、外に食べに行ってしまう。しかしまあ、たまにはいいかと、さしの入り方のいい肉を買って料理することにした。

しかし、ただ塩こしょうで焼いてハイ、では芸がないので、ここはソースを一工夫。ポルチーニを使ったイタリア風の濃厚な味わいのソースを作った。みじん切りの玉ねぎをオリーブオイルで炒め、湯でもどしておいて粗みじんにしたポルチーニ茸を茹で汁とともに加え、赤ワインとバルサミコビネガーを加えて煮詰め、塩こしょうで味を整えたソース。
フライパンににんにくの香りを移した油を引いて(にんにくは香りづけのみなので取り除いてしまう)、 両面さっと焼く。途中赤ワインで蒸すのを忘れずに。焼いたらアルミホイルで包み、少し休ませて肉汁を落ち着かせる。
付け合わせのじゃがいもは、茹でて皮を剥き、クミンシードとつぶしたコリアンダーシードを鍋でから炒りして香りを立たせたものをまとわせる。
すべてを盛りつけて…

完成。
完成。

黒毛和牛霜降り肉ステーキのポルチーニ茸と赤ワイン・バルサミコビネガーソース。うちでの料理なので、肉は大判、ソースも過ぎるくらいにたっぷりかけてダイナミックに食べる。

焼き具合もバッチリ。
焼き具合もバッチリ。

サラダはフルーツサラダにした。皮を剥いたいちじく、生プルーン、実を取り出したオレンジ、セロリ、ルッコラを、水切りしたヨーグルトと白ワインビネガー、エクストラヴァージンオリーブオイル、塩こしょうを混ぜて、マヨネーズ風だがヨーグルト風味の爽やかなドレッシングであえる。

ヨーグルトドレッシングのフルーツサラダ
ヨーグルトドレッシングのフルーツサラダ

スープは濃厚な緑の野菜を味わう物を作った。下茹でして粗くみじんにしたブロッコリー、クレソンをブイヨンで煮て、粗熱を取ってブレンダーでつぶし、裏ごししてからアボカドを入れてさらになめらかになるまでマッシュ。もう一度裏ごしして火にかけ、塩と白こしょうで味を整える。

濃厚グリーンスープ
濃厚グリーンスープ

今回のメニューは、特にメインディッシュがじょにおに好評。大喜びして食べてくれると、こちらも作り甲斐があるというものだ。

テーブル全景。
テーブル全景。

ところで、全体の写真で欠けている物がある。それはワイン。この後ドライブに行きたかったので、俺は我慢して飲まなかったのだ。じょにおは「これは飲まなきゃ!」と言って赤ワインを飲んでご満悦だった。(笑)

 日曜大工

長らくかかっていたマンションの修繕工事もほとんど終わり、建物を取り囲んでいた足場もやっと撤去されて、突然テラスに人がいるということがなくなった。そこでやっとダイニング前のテラス部分にデッキボードを復旧させる。

下地を敷き込んでから木材ボードを敷く。汚れていたのでピースごとに拭き掃除。
下地を敷き込んでから木材ボードを敷く。汚れていたのでピースごとに拭き掃除。
敷き終わり。傷み加減を考慮してローテートしたので、影になっていた部分などの色ムラが。
敷き終わり。傷み加減を考慮してローテートしたので、影になっていた部分などの色ムラが。

裏のベランダからせっせと材料を運んでは拭き掃除をする。新しく換気穴が開けられた場所の下敷き部分はニッパーで切って空けておいてからなどして敷くのは結構重労働。でもまあ、こんなことでもないときれいにしようとはしないから、いい機会だと捉えることにしよう。

閉めきると日が当たらなくなるので一時的に外に出していた植物も室内に取り込む。

久しぶりに室内に戻ったら、何だか伸びていてモッサモサ。
久しぶりに室内に戻ったら、何だか伸びていてモッサモサ。
ガジュマルの「ナビュコドノゾール」も伸びた。
ガジュマルの「ナビュコドノゾール」も伸びた。

今日は疲れたので、作業はここまで。ボードの色ムラは、明日ホームセンターに保護剤を買いに行って塗ることにしよう。

こうした、料理だのDIYだのは、生活自体を楽しむことのひとつ。労力は結構なものだったりするけれど、生活を楽しむというのは生きている意義として大事なこと。震災以降、生きる意義について考えることが多くなったが、幸いにして家も壊れず、今(日々食料の放射能汚染を気にしてはいるにせよ)ほぼ普通に生活できているというか、むしろ恵まれている境遇にあっては、自分達の生活を前に進めることの方策の一つとして、意識的に生活を楽しむことにしている。もちろん、自分達さえよければそれでよくて他は知らぬ存ぜぬということではないが、自分がアップアップしていたら、人のことなど考えられないではないか。