我が家はじょにおも俺も基本的に夏バテはしない。食欲も落ちないのだが、暑いと外に出かけたりすることが億劫になってしまって、そのために買い物が面倒→食事がいい加減、ということになりがち。最近、あれこれ処理するべき家事をじょにおが普段にも増していろいろ気遣ってやってくれているので、別に何の記念日でもないけれど、感謝の意味を込めて、少し丁寧に夕飯を作った。夏に食べやすい冷たいメニューだが、栄養バランスには気を使ったつもり。このコールドディッシュというのがテーマの一つ。もう一つのテーマはグリーン。緑の野菜が食べたかったので。
今回詳しいレシピは省略。作ったのは、以下。3品だけだけど。
パセリ、クレソン、フレッシュタイムをエチュベ(少量の水で蒸すようにして火を通すこと)して、用意したスープストックとともにハンドミキサーで撹拌した後、目の細かい網またはシノワで漉す。粗熱がとれたところで皮を剥いて刻んだアボカドと再度ハンドミキサーでなめらかになるまで混ぜ、牛乳を好みの濃さまでブレンドして塩と白こしょうで調味してよく冷やし、仕上げに極少量の白ワインビネガーを加える。
上に乗っている赤いのはパプリカ。皮を焼いて剥き、パプリカの肉の厚さの立方形になるよう細かく刻んだもの。食感、甘味、色味がアクセントになる。
ズッキーニを冷製フェットチーネに見立てたサラダ。ズッキーニをピーラーで薄くリボン状にして、沸騰したお湯にさっとくぐらせるようにして湯がき氷水に取って、水気を切っておく。レタスを敷き、フェットチーネを中央に盛り、すり下ろした玉ねぎの風味のドレッシングをかけて、上に切りそろえたかいわれ大根をトッピングする。
川床をしつらえる青竹のような見た目になるように、半割の茹でアスパラガスを下敷きにあしらったチキンロール。チキンロールはちょうど1年前にも作っていたり、そのまた前の年のパーティーにも出したり、幾度となく作っているが、そのたびにあしらうソースを違えている。今回はレモンクリームソース。チキンロールを作る時のマリネ液、加熱した時に出た汁を煮詰め、クローブ数粒と白ワイン、生クリーム、レモン汁、すり下ろしたレモンピール等で整えたソース。
バゲットも皮はパリっと・中はふわっとするように温め、バターは室温に戻しておいて柔らかく。いつものPiper-Heidsieck Brutはセラーから食事開始30分前に冷蔵庫に移して保管温度よりも数度低め、夏においしい温度でサーブ。そういう所もちゃんとしたつもり。
チーズはデルモンスイスと24ヶ月熟成コンテAOC。この後、ラテとアイスクリームで〆た。こういうゆっくりした食事も、家事に余裕ができたからこそ。さて、夏休みまであと少し、もうひと頑張りだ。