中華風料理を家で作る


寒くなると家で料理をすることが多くなる気がする。今日は凝っているように見えて簡単に作れる中華風の料理を紹介。前に中華街に行ってアミガサタケを買ってきておいて、クリーム煮でも作るかと思い、ネットで調べてみたら、家庭で作れるような中華風レシピは案外ない。なので、自分で考えてちゃちゃっと作ってみた。

アミガサタケと大根のクリーム煮

アミガサタケは高級食材で知られるが、中華街などに行くと案外お手軽な値段で手に入る。詰め物をしたりするには形が整っているものだけを選ばなければならないが、こういう煮込みでアミガサタケ自体を食べるなら、必ずしも形が整っていなくてもいい。

材料:

  • アミガサタケ 適量 中華街などで売られているパックなら3分の1ほど
  • 大根 4、5センチの輪切りにして2つ分くらい
  • 鶏がらスープの素 800ccくらい作れる量
  • チンゲン菜 1束
  • 生クリーム 100cc
  • 片栗粉 大さじ1.5
  • しょうが 小さめ1片
  • 塩コショウ 少々

準備:

アミガサタケは水で戻しておく。水につけたらすぐざっと流して砂や埃を流し、半日ほど漬ける。1時間くらいでもどすことができるが、できればゆっくり。戻し汁は捨てない!(きのこ料理の基本)

ブワッと見えるが、そんなに極端に量が増えるほどのものではない。
ブワッと見えるが、そんなに極端に量が増えるほどのものではない。

大根は皮を向いて幅の広い拍子木切り。

長方形に形を整えて用意。
長方形に形を整えて用意。

調理:

アミガサタケが戻ったら、ざるで汁と分けて、アミガサタケ自体はやさしく絞っておく。戻し汁を鍋に入れて熱し、煮立ったら鶏がらスープの素を入れて溶く。これが煮込みのスープになる。量が少なければ水を入れて調節。においがするので、しょうがをすりおろして汁のみ加える。

割とこの時点ではにおいはきついかも。慌てない、ちゃんとおいしくなるから。
割とこの時点ではにおいはきついかも。慌てない、ちゃんとおいしくなるから。

大根を炒める。鍋に油を入れて熱し、大根を入れて、端にやや焦げ目がついて透明感が出るくらいまで炒める。

すぐに煮込み始めないで、炒めてから煮込むのがおいしさのコツ。
すぐに煮込み始めないで、炒めてから煮込むのがおいしさのコツ。

大根がいい色になったらスープを入れて、そこにアミガサタケを入れて煮込む。アクはすくって取る。煮込み時間は2、30分ほど。途中でスープが煮詰まって足りなくなってきたら、お湯を沸かしておいて足せばいい。

だいぶ料理っぽくなってきた。
だいぶ料理っぽくなってきた。

良い感じの濃度になって大根がさらに最初より透明になり、大根にスープが入った色になったら、塩コショウで調味。(きのこのおいしさがあるので浅めでOK)そして生クリームを入れて、さらになじませるように少し煮る。

完成間近。
完成間近。

煮上がったら水溶き片栗粉を入れてかき混ぜ、煮立たせてとろみを調節して、煮込みは完成。チンゲン菜を縦6つ割にして、ごま油ほんの少しを加えたお湯で茹でてお湯を切り、茹でたチンゲン菜をアミガサタケと大根が煮上がったところに入れて、少し和えてから皿に盛り付ければ……

完成!
完成!

きのこ類はクリームと合わせると俄然風味が増しておいしい。これは冬にお勧めの料理。

この日は中華だったので、もう1品。春菊と牛肉の紹興酒風味炒めを作った。これは牛肉に紹興酒・しょうゆ・コショウ少々と片栗粉で下味をつけておいたものと、春菊、にんじん、ねぎを炒め合わせたもの。炒める時にはしょうがとニンニクのみじん切りをお忘れなく。

コツは強火で一気に、火の通りにくい物から炒めるという、中華の基本でOK。
コツは強火で一気に、火の通りにくい物から炒めるという、中華の基本でOK。

そしてスープは干貝柱を一日かけてもどしておいたものを、さらに貝柱のエキスでスープにし、(くさみはやはりしょうがの絞り汁で取れる)しいたけを入れて溶き卵で仕上げたもの。これは簡単。ただ、干貝柱は戻しても結構硬かったりするので、しいたけを入れられる段階になるまで、割とじっくり煮た方がいいかも。

貝柱の旨味がダブルで入ったスープ。
貝柱の旨味がダブルで入ったスープ。

ごちそうさまでした。(自分で作ったんだけど 笑)