あなたのいない夜


じょにおが仕事で関西に出張している。昨夜は夜更かしもせずほどほどの時間に寝たら、土曜の朝、仕事に行く時間に目が覚めてしまった。洗濯機を2回回し、朝食を食べ、PCで少し作業をして、ジムに行く準備をしてワークアウトし、外で昼食を食べてもまだ昼過ぎ。いつもなら朝は俺を起こさないようにそっとじょにおが出て行った気配を感じつつもそのまま仰臥し続け、昼間くらいに起きて、だらけている間にすぐに夕方になるのに。

ジムから帰ってきて、お茶を飲んで、夕方買い物に行くが、夕食の買い物は一人分。それに、一人分なので簡単に済ませることにして、量も種類も少ない買い物をして帰宅し、いつもじょにおが帰ってくる時間よりも早く夕食を作り、食べて、いつもはじょにおがしてくれる洗い物をゴム手袋をはめて自分でする。食後のコーヒーを飲もうと思うが、一度に3人分入るエスプレッソメーカーでは一人分作るには大きすぎるから、レギュラーコーヒーをいれて飲む。コーヒーを飲み、クッキーを食べるが、どこか所在ない。そうしていたところで、じょにおから電話が入る。少し話して、風呂にに入り、上がってワインとチーズをこれまた一人分用意して、モノクロームな時間の経過を感じる。今夜は麻布十番で月一のクラブイベントがあるはずだが、どうせじょにおがいないなら出かけようかという考えが週前半には少しあってフライヤーももらってきたのに、出かける気概がなく、断念する。友人のマーガレットの姿なども久しぶりに見たかったのだけれど。

一人で過ごせるといえば過ごせるけれど、やはり何かが足りない気がする。ベッドに入る前に、1人2つある枕のカバーを2人分都合4つと、シーツとコンフォーターケースを新しい物にしてからベッドに入り、こうしてブログを書くために、じょにおのノートPCを拝借して設定されてある自分のアカウントにログオンする。書いていると、さっき電話して、「寝る」と言っていたはずのじょにおから電話がもう一度ある。何だか目が覚めたと。

じょにおの出張中は、かつて長らくしていた一人暮らし気分をもう一度体験するくらいに思っていたが、こうして見ると、どうやって一人で暮らしていけていたのか分からない。自分の世界を全きにしているのは、じょにおなのだなとあらためて知る。いつもありがとう、じょにお。おやすみ。