ビッグ・チャイルド


土曜日。仕事に疲れた近所の友人あべおが、夜電話をかけてきたので、食事をご馳走することにした。最近ダイエットを意識しなければならないお腹周りで、腰痛になったあべおのことを考えて、ヘルシーなメニューを作って食べさせた。食後、コーヒーを飲み、お土産のドーナツを食べながら(ヘルシーメニューと相殺か 笑)、じょにおがあべおに「来週、JOEをよろしくお願いしますね」と言う。

来週は、パートナーが出張で大阪に1週間ほど出かける。家にいると、「暇だ」とか、「もてなして」「肩揉んで」「おやつ食べたい」などと好き放題言っている俺のお守りをあべおに依頼したのだが、あべおは「はいはい」と、さも予定していたかのように返答。うーむ、成熟した大人のつもりなのだが、そんな風に捉えられているとは。大人なところは色々と大人(なはず)なのだが、どうやら2人暮らしになって、自分の面倒を自分で見るということがなくなり、すっかり甘えていたのか。そんな41歳もどうかと思うが……。寂しがりやなどという言葉では表現しないことにしておく。(笑)

料理洗濯掃除など、家事は一通り自分でできるし、仕事ももちろんしているし、そういうことでは人に依存はしていないのだが、自分のことをケアしてくれる人がいると、他で知らず知らず頼るものなのだろうか。付き合っているとその人との生活を基本に据えたい傾向は昔からあったので、そういう所を含めてパートナーが受け入れてくれていることに、甘えているのかもしれない。年下に甘えているというのもどうなのだろうとも思うが、その辺のバランスは当人同士が双方で納得していればいいものなのだろうか。まあ、俺もおんぶにだっこではなく、パートナーのことをケアしたり守ったりはする気概のあるつもりではあるので、ここは一つ互助体制ができているのだと、都合の良い解釈をしておく。

さて、そんな訳で、互助の片割れがいなくなる次週、あべおはもちろん含め友人達には俺のお守りをしてもらうことにしよう。連絡が行ったら、一緒に飯を食うだの何だのを覚悟願いたい。