2021/3/15 月 総合43日目 入院3回目全7週目
放射線治療28回目
今日から予定されていた3度目の入院。午前中に放射線治療と採血。あとはさしてすることもなく、と思っていたら胸のレントゲン。入院するたびに胸のレントゲンを撮られるのだが、何だろうか。無自覚のコロナ肺炎があったりすると大変だからだろうか。
昼食・夕食共にほとんど摂れず。食べられる物がない。騙し騙しでも経口栄養補給剤を流し込むかと、医師に相談して出してもらうことにした。
2021/3/16 火 総合44日目 入院3回目全7週目
放射線治療29回目
昨日の採血の結果、投与に問題はないとのことでこの日は計画通り、抗がん剤投与。投与前に放射線治療。
放射線治療から戻ったら点滴開始。事前処置の点滴を経て、15:45シスプラチン投与。その後、体調は体感的にまずまずなものの、8時頃熱を測ると37.5℃、後に微熱に下がる。気持ちの悪さがやってくる前にオランザピンを服用。22時半現在で初回の時のような気持ち悪さがどんどんやってくる感じはなく、しかしオランザピン服用後も吐き気が感じられ、別の制吐剤メトクロプラミドを服用。
放射線治療で前に若干皮が剥けた所を鏡であらためて見ると、水疱状になっていた。ステロイドを塗り、シルクストールで保護。
2021/3/17 水 総合45日目 入院3回目全7週目
放射線治療30回目(完了)
点滴の水分を溜め込んでいるようで、体重1.5kg増につき、利尿剤投与。予想の範囲内ではある。昨夜は未明にトイレに起きた時、目眩のような感じがあったが、朝起きると感覚的には正常になっていた。
午前中に最後の放射線治療があり、その後診察。首の皮膚は今後1〜2週間でさらに炎症が出る可能性があり(それでも現状きれいな方なんだそうだ)、喉の奥が放射線で焼けている箇所も痛みが大きくなる可能性があるとのこと。直後がワーストではなく、その後そうして出るものであるというのを告げられると、やはり放射線とは怖いものなのだなと思う。(しかし放射線治療のことは信頼している)
食事が充分量摂れていない。分かってはいるのだが。経口栄養剤は風味が合わず、点滴で水分が入っていることもあって喉の渇きもないのでそこで意識的に流動物を口にするのも無理があり。そしてこうなってくると、空腹という感覚がなくなりつつある。
2021/3/18 木 総合46日目 入院3回目全7週目
幸いなことに抗がん剤シスプラチンの各種不快症状はよく抑えられている。朝食のコーンフレークとミューズリーは完食。久しぶりに食べられた感じ。ミューズリーは食べやすい気がする。
排尿量が少なめで、シスプラチン投与で危惧される腎臓障害はどうなのだろうかと、朝回診に来た医師に尋ねたところ、体重増加が基準値ちょうどとのことで、利尿剤を投与される。昨夜から下痢で、止瀉薬も服用。
結局今日も一日点滴だった。シスプラチンの遅効性副作用を抑えるには必要、しかし点滴をすると、とても病人感がする。午後8時を過ぎてもまだポッタリポッタリやっている。まあ、立派に病人なのだが。
昨日放射線治療が終わって、ほんの少し安堵はしたものの、体感的には何かが向上した感じは、たった1日経過しただけではもちろん感じられない。恐らく、家に帰れば少しホッとして、終わったのだと感じることができるのだろうが、まだ回復の最初の一里塚さえ遥か遠く、というのが実感だ。
2021/3/19 金 総合47日目 入院3回目全7週目
早朝目が覚める。口中の不快感(何も口に入っていない時に甘酸っぱいような感覚がする、舌にできた口内炎の痛み)、喉の奥の攣れる感じは少しだが軽くなった。過ごし方なのか時間帯による生理的なものなのか、口中の不快感は、夜9時以降寝る前までが一番感じられる。
退院前の血液検査では数値に全く問題ないとのことで、明日予定通り退院となった。歯科の診療は外来時に延期になった。抜歯後の処置は、体調が安定してから診てもらい、相談の予定。
2021/3/20 土 総合48日目 退院 全7週目
朝、体重を計り、正常値なのでやっと点滴のポートが外れる。抗がん剤では腎臓障害が起こると水を溜め込んでしまうので、きちんと排泄されているかを体重計測で知るのだ。
病院の施設点検のため少し遅れて退院。帰宅すると、犬達は預けに出してあり、じょにおは出張なので静かな家。午睡を取り、YouTubeなど見てゆっくりすごす。少し眩暈のような浮遊感あり。夜は安定。危惧していた発熱もなし。
2021/3/21 日 総合49日目 全7週目
これは、区切りを7週間49日として捉えての記述だ。昨日退院したので、いわば今日はadditional time。といってももちろん昨日で全てが完了した訳ではなく。抗がん剤を入れて1、2週間は少なくとも体調変化に注意しなければならないし、放射線治療による皮膚障害等も、終了から同じく1、2週間は出てくると言われているので、まだまだ療養というよりは治療期間に準じて考えなければならない。
やや喉の奥に痛み、しかし嚥下には問題なし。結局、胃瘻の事態にはならなくてホッとしている。それにしても今気になるのは、飲食物の味が感じられないのと同様、何も口に入れていない時に妙な甘酸っぱい味がし続けること。何もない所に何かを感じ続けるというのは大変不快。「健康とは何も感じないことなのだ」と思う。
夜、パートナーが出張から帰宅。買い物を頼んで買ってきてもらってきた。夜、やや発熱、そして倦怠感。まだまだこの病気に立ち向かうのは現在進行形だと認識、すぐには回復しない。長い目で見ていかねば。まだエピローグには早すぎる。