シトロエンの孤独


8月末日にDS4が納車されてから3ヶ月が経過した。車は好調。よく「外車は壊れる」とか、「フランス車は良い意味でも悪い意味でも緩い」とか言われるが、今時のはそんなことはない。少なくともDS4に関しては。まあDSシリーズはCシリーズに対して、シトロエン的イメージを訴求したプレミアムバージョンという位置づけだからなのかもしれないが。→訂正:この後、やはり数々日本車ではあり得ないトラブルに遭遇する

ところで、街なかで乗っていていつも思うのは、同じ車がほとんどいないということ。神奈川のとあるお洒落な地域に住んでいる車好きの友人に言わせると、その辺りではDS4も結構見かけるとか。しかし自分のいる東京郊外では少ない。都内に行っても、自分の行動圏にはいなくて、DS4は今まで2回しか見たことがない。東京でこんな有様だから、その知り合いの近くはさておき、他に行くともっと少ないんだろう。DS3は時たまいる。でも、ドイツ御三家のように、出かけると必ず見かけるということはない。シトロエン自体が少ないのだ。

で、たまーに見かけるシトロエンなのだが、古いシトロエンで言うと、エグザンティアは大抵我道を行く感じ。偏屈爺さんか、当時の西武自動車販売に丸め込まれて買わされたオッサンが未だに乗っているかなのだろう。BXあたりになると、ちょっと好意的。C4なんかは新旧合わせて普通な感じ、反応特になし。DS3はこちらをちらっと見て「あ、4だ」といった反応。いずれにしろ、少ないシトロエン同士なんだからニコッとでもしてくれればいいのに、寂しい。俺はニコっとする用意があるんだけれども。

シトロエンに乗っている人は、車に比較的興味がある部類の人なんだろうけれども、そういう人達でさえそんな感じだから、車に関心のない人がほとんどのゲイ関係は皆、正直どう反応してよいか分からない感じだ。車に興味がないと、きっと「これ買ったんだ!」と見せられた車がよほど変わったのでない限り、クアトロポルテであろうとレガシィであろうとコンチネンタルGTCであろうとマークXであろうとレンジローバーであろうと、反応は「ふーん…」なんだろう。それに輪をかけてDS4となると、車の価値やジャンル分けの分かりにくさがアイデンティティーといった風情さえあるから、「へー…(次に出てくる言葉を探すが見つからない)」という反応だ。まあ、それでいいんだと思う。

そんな訳で、快調に・孤独に走るDS4なのだった。この前、出先でコインパーキングに停めて帰ってきたら、隣にルノー・カングーが停まっていた。きれいなナンバーの並びだったから、きっと車に関心のある人が乗っている車で、フランス車同士ということでわざわざ隣に停めたのだろう。(下の写真は修正済み)

ルノー・カングー(右)とDS4(左)。
ルノー・カングー(右)とDS4(左)。

蛇足。街なかで孤独ではあるが、メーカーはちゃんとサポートプログラムを用意しているので、その点では孤独ではない。シトロエン・メンテナンス・プログラムというのがあって、法定点検などの時にお得なサービスがある。それから、シトロエン・アシスタンスというのがあって、メンバーシップカードが発行されて、24時間365日対応の緊急サポート「シトロエン・アシスタンス」サービスを受けられる。(俺はシトロエンの回し者か 笑)

シトロエン・メンテナンス・プログラムと、シトロエン・アシスタンスのカード。
シトロエン・メンテナンス・プログラムと、シトロエン・アシスタンスのカード。

こういう点でもちゃんとしているんだけどなあ、どうしてマイナーなんだろうか、シトロエン。

さらに蛇足。この前、DS4のテレビコマーシャルを初めて見た。コマーシャルでは最後の方で、「4ドアクーペ」と言い切っていた。後ろのドアを隠して2ドアクーペのように見せている4ドアだがハッチバックはあるから正確には5ドアでかつSUVの味も加えたクロスオーバーモデル、というややこしい立ち位置がDS4なのだが、そういう売り方にしたのだろうか。

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