一昨日の土曜日にDS4で少しだけドライブした。まだ人馬一体という感じではない段階なので、都内に家から片道1時間弱ほどのエリアに連れ出したのみ。取回しやシフトパターンの癖は体得してきた。全長はコンパクトだが、全幅は1815mmもあるので、狭い道ではちょっと気を使う。
待望の新車なので、ちょっと写真を撮ってみた。(笑)
マーケット的に冒険を避けているCシリーズとは別にシトロエンの先鋭的なイメージの牽引役となっているDSだが、それはデザインが「普通ここまでは手をかけないな」というところまでやっているという意味合いのようだ。特殊すぎて困るという点はない。むしろC4と共通のインパネなんかはもっとやってくれたらよかったのに、と思う。
車としてはまとも。ステアリングは素直だし、音も割と静かだし、シートの出来もいい。グローブボックスは少々狭いがセンターコンソールのボックスは深くてたくさん入る。トランクも実用的で、リアシートは分割可倒式になっている。
しかし、新車だと運転にはまだまだ気を使う。バック入庫にしても、左右の把握にはバックカメラはさほど役に立たず、自分で見切りをつけて入庫して、後ろの停止距離の把握のみバックカメラを見る感じ。狭い所が多い日本の立体駐車場などではフロント/バックソナーは10数センチのところでピーピー言うので、切った方がよかったりする。
周囲の反応だが、都内の広い道で路肩に一時停車してナビのマニュアルを見ていたら、車の前に爺さんが歩道から出てきて、腕組みをして前に仁王立ち。フロントグリルをじーっとにらんでからどこかへ行った。珍しかったのだろうか。いきなり車の正面に来て凝視していかれたのは、あまり気持ちのいい見られ方ではなかった。
路上では、プジョーやゴルフに乗っている人は「おっ」という感じで気に留めるよう。反対に、古いシトロエンからは努めて無視される感じ。特にエグザンティアなんかに乗ってる人は「ハイドロじゃないとシトロエンじゃない」みたいなコチコチの頭のなのだろう、道は譲らないわ硬い表情で目も合わさないわのジジイとか。俺としてはシトロエン同士仲良くしたいのだが、「ああ、これだな、『シトロエン乗りは変わってる』と言われる所以は」と思った次第。
せせこましい都内に出かけてゆくと、幅だの入庫だの、偏屈のシトロエン乗りだ、気を使う点ばかりが頭に残ってしまって、楽しくない。こういう車はブーンと郊外へ出かけて楽しむべきだろうな、と思う。きっとそういうドライブは楽しいだろう。