ソファーを買い足す グランコンフォール LC2


さんざ引っ張ったが、これが前に「もう1点」と言っていたインテリア用品。ル・コルビジェのソファー グランコンフォール LC2(1人掛け)。座る目的でなく、リビングのアクセント(インテリアオブジェ)かつ壁面下部にあるコンセント差込口隠しとして買った。インテリアショップに見に行ったのが先月上旬。注文生産でオーダーから待つこと1ヶ月半で届いた。多分オーダー製作の家具としては早い方だと思う。

リビングのアクセントとしてというのは、単に「何かあった方がいい」ということ以外の目的があった。うちはリビングとダイニングキッチンがL字型に連なっているのだが、リビングに入った所は、居室なのにダイニングキッチンへの動線空間としてしか機能していなくて、リビングとして活用されない場所になっていた。実際の縦横比率など縮尺は微妙に違うが、図にしてみた。↓のグレーの所だ。

リビングとダイニングキッチンの関係図。(ビフォー)
リビングとダイニングキッチンの関係図。(ビフォー)

リビングとダイニングキッチンは床の仕上げも同一で、空間としては連続しているのに、グレーの所に何も配していないのと、ちょうど濃い青で示した所とグレーの所の境目には天井梁があり、それらが相まって、リビングは実質濃い青の所だけのような空間意識になっていた。そこで、LC2をグレーの所に配することで、リビングとして扱う空間の囲みを作って広く感じさせる意図で置きたかった。↓のような感じだ。

リビングとダイニングキッチンの関係図。(アフター)
リビングとダイニングキッチンの関係図。(アフター)

実際、こうしたらいいのではないかと感じたのは、うちでパーティーを開いた時。お客さんが来るので、普段は寝室に置いてある2人掛けのソファーをそこに持ってきたら、空間として広く感じられてよかったのだ。

パーティーの時の様子。
パーティーの時の様子。

写真では少し分かりにくいが、手前にグレーのソファーがあることで、空間はそこまでがリビングという構成に見える。しかしこれはあくまで人が来た時のための臨時措置で、2人掛けソファーは普段は寝室に置いてある物だし、2人掛けをここに置くとダイニングキッチン側にはみ出すので、常置なら1人掛けが好適。そこで、LC2の1人掛けを今回置く運びとなったのだ。でも、普段はあまり座らないだろう。なぜなら、俺とじょにおは一緒にいるのが好きだから(笑)、従来からあるリビングの3人掛けソファーが引き続きメインの居場所になるからだ。

で、LC2を置いてみるとこんな感じに。

LC2 (1P)、色は見てのとおり定番品の黒。
LC2 (1P)、色は見てのとおり定番品の黒。

1人掛けソファーは数ある中からLC2を選んだ理由。うちの事情や好みを知っている人なら「なんでそんな定番品を?」と思うかもしれない。まず選んだポイントとしては、空間を占有する際に扱いやすい大きさと形状であること。そして、壁面下部にあるコンセントを見えなくしたいので、下の方までカバーされたデザインであること。それから、部屋の物をその場その場の気分で買い揃えて行くと個性と個性のぶつかり合いになるので、ここはすっきりした定番品で、アクセントになりかつ落ち着きを部屋に備えさせるバランスの良い物が良かろう、と考えると、LC2になったのだ。見慣れた製品は、安心感を与える。

ところで、LC2は版権が切れているのでリプロダクト製品が市場にたくさん出ていて、価格も品質も様々。安い物もある。うちの場合、ソファーとして腰掛けることは普段はほとんどない予定だが、敢えてイタリア製セミアニリンレザーで、背面や側面も革の総革張りのを買った。腰掛けないのに贅沢かとは思うが、普段座らない物なら座面はもちろん側面も常に眺めることになるし、空間での専有面積は小さくない。ならば、質感は重視しておくに越したことはない。それに、普段座らないといっても、ゲストが2人以上うちに来た場合にはソファーとして本来の機能を発揮する訳だから、まったく使わない訳でもないし。

と言いつつ、せっかくだから座ってみるかね。(笑)

右上あたりに生活感が。(笑)
右上あたりに生活感が。(笑)

結構いいでしょう?