お尻に惚れる・丸みに惚れる


お尻に惚れる

そんな訳で曇りの土曜日、自宅から一番近いシトロエンディーラーへ行った。ちょうどこの土日はシトロエンではDSフェアーで、DSはフルラインナップで用意されているとか。そしてCシリーズもあるという。

ディーラーに着くと、ショールームの正面には今月発売になったばかりのDS5があった。やはり圧倒的な存在感。しかし今回試乗するのはDS4とC4。駐車場に乗ってきた今の車を停めて、お店の人に試乗予約をした旨告げる。駐車場にはDS4とC4(とその他の車)が停まっていた。

ショールームに入って担当の人を待つ間、ショールームにあった白のDS4を見る。フランス車というと少し緩いイメージだったが、しっかりしていて、ダッシュボードの質感もなかなかだし、マッチョな印象さえある。
ほどなくしてKさんが来て、さっそく試乗のため外へ。試乗準備ができたC4とDS4を眺める。見た感じ、実車も写真で見るのとはさほど違いのない印象だったが、実車を見るとやはり独特のデザインのDS4は押し出しが利いている。C4は普通の車の印象。来る前の時点でDS4にするかC4にするかは五分五分くらいの割合だったのが、7:3でDS4優勢。

まずC4から。じょにおが予約したので、じょにおがまずステアリングを握るが、俺も運転させてもらえるとのこと。じょにおが運転席に座り、俺は助手席へ。後席に座ったKさんから主な操作系の説明を受けて発進。

試乗コースは近隣をぐるっと回る短いものだった。じょにおは車にまったく興味がないけれども、車に対しては順応性が高い。ちょっとくせのあるEGS(セミAT)の電子クラッチはギアアップ間の空走感があるのだが、意外にスムーズに運転している。が、日頃国産車に慣れていると、やはりレーンチェンジ等などの時にウィンカーを出すつもりでワイパー作動。(笑)車の装備等々についてディーラーの人と話ながら途中で俺と運転を交代。そして俺もやはりワイパー誤作動。(笑)俺の印象では、EGSの作動よりはブレーキの作動感覚が気になった。最初から最後まで緩くブシューっと沈む大型車のブレーキに慣れていると、チョンと踏むとコンと止まる、いわゆるカックンブレーキ。まあ慣れの問題か。

店に帰ってきて、今度はDS4に乗り換える。C4がベースで、インパネは変わらないので、乗ってしまえばC4と印象は同じ。ただ、アイポイントがDS4の方が若干高いのと、C4はパノラミックグラスルーフなのに対してDS4はゼニスウィンドウと呼ばれる、フロントウィンドウが頭上近くまで伸びて開放感を演出しているのが違う。乗る前にはC4の開放感にかなり期待していたのだが、確かに開放感はあるもののむしろその恩恵を受けるのは後席。前に乗っていると、DS4の方が開放感がある。EGSのフィール、カックンブレーキはC4と同等。静粛性については、実は乗る前にはどうだろうかと心配していたのだが、予想よりも静かで安心した。ただ、わざとだと思うが、走りに振ったDS4の方がC4よりもエンジン音をやや聞かせる設定にしてあるような印象を受けた。

そして帰ってきて、また車を眺める。見れば見るほどDS4が気になってきた。そして「やはりDS4かな」と思わせた肝は、リアスタイル。お尻がセクシーなのだ。プリっとボリューム感があって、ワイドで、そしてライトを点灯させた時のLEDの処理がいい。何か特別なデザインの車だなと思わせるものがある。その点、C4は癖のないデザインで、コンベンショナルな物を求める人にはいいかもしれないが、車に興味がない人が見たら国産車と見分けがつかないかもしれないくらいの印象。そこでもうほぼDS4に決まり。

これがそのDS4のリアスタイル(もらったカタログに載っていたもの)。実車は肉感があった。
これがそのDS4のリアスタイル(もらったカタログに載っていたもの)。実車は肉感があった。
こちらはC4のカタログから。まっとうなデザインだが色気はやはりDS4に譲る。
こちらはC4のカタログから。まっとうなデザインだが色気はやはりDS4に譲る。

そしてオプション選択を含め商談になったのだが、キャンペーンで値引きの公示のあったC4だけでなく、DS4も割と頑張った条件が提示されて、担当のKさんの姿勢も一生懸命だったようなので、(笑)他の候補車のディーラーにも行こうかと思っていたが、これで内定。一応冷静な判断のために持ち帰り、昨日じょにおから連絡を入れてはんこをつき、正式にDS4決定となった。来月末までに納車くらいの希望だったが、今月末には来ると。楽しみだ。初ドライブはどこへ行こうか?

丸みに惚れる

この土曜日は↑の試乗に先立つ午前中、もう1つ予定があった。寝室用の照明が届いたのだ。これは、俺の書斎のライトとライトオブジェを買った時に同時に買った物。吊り下げるコード長を調節してもらうために納品が後になった。寝室には便宜的に前にリビングで使っていた照明を取り付けてあったのだが、ずっとそのままになってしまっていたので、これを気の利いた物に取り替える趣旨。

緩衝のため大きな段ボールで届いたライトを取り出して取り付ける。取り付け自体は簡単、組立も要らなかった。昼間見るとこんな感じ↓

3層になっているのが分かるだろうか?
3層になっているのが分かるだろうか?

グラスファイバーと樹脂から成る繊維で作られた繭のようなシェードが大中小3つ重ねてある作り。これはインテリアショップでじょにおが見かけて直感的に購入を決めた物なのだが、調べると伊東豊雄(いとうとよお)という建築家のデザインの物だそう。

つけるとこうなる。↓

点灯したところ。
点灯したところ。

消灯していると黒いのだが、つけると青っぽい。これはデザイナーのこだわりで、青墨色を意図したものなんだとか。不定形な隙間から光を透過させる様は、同じく伊東氏が手がけたミキモト銀座2ビルに通じる物を感じる。天井に映る影もなかなかムーディー。60W相当のLED照明だと暗めだが、その辺りは寝室を煌々と照らす必要はないものだからこれくらいでいいと織り込み済み。この重なった繭の丸みは、見ていて落ち着く。

というわけでお尻に惚れ、丸みに惚れての買い物。車は耐久消費財、照明も一度つければ長年使うとはいえ、散財だ。これで一段落と思いきや、実はもう1つ下旬頃に届くのだが…。このブログを読んでくれている人にしてみれば、「何そのエンドレスな買い物具合は???」と思われるかもしれないが、我が家は同居開始から3年を過ぎて、持ち寄りの物から段々共通の買い物で家を築いてゆく過程ゆえなのだ。ねえ、じょにお?(笑)