長編叙事詩 孤独な王 前編

王は孤独だった。遙か南国の生まれの王は、生まれの地では民衆の賞賛を一身に受けていた。刺々しい鎧をまとい、うかつに接しようとするものなら、容赦なく接する者に罰として傷を与え、ぞんざいな手に取り扱いの不当を文字通り痛いほど知…