さて、期待を込めて行ってきたカイリー・ミノーグのライブ。他の国では”Les Folies Tour”と題されているが、日本ではよりとおりのいい、Aphrodite Tourの名前がついている。昨日は雨。風も強く、傘が裏返ったり飛ばされたりするほどだったが、めげずに向かう。kylie.comの先行発売で買った我々(今回はじょにおと行った)、ついて当日券売り場でチケットを引き換えて入場整理の列に並ぶ。海外先行発売の方がいい席だったようだ。アリーナに入る人達のうち、さらに整理番号Aというので、並んで待つ。
しかし雨がすごい。横殴りで、雷も鳴るなか、待つ。イベントホールへの陸橋で雨はしのげたが、寒かった。
入場するとステージ前に急ぐ。まだ入っている人は少なく、割と余裕。中央よりほぼかぶりつきで絶好の位置を確保。
で、前座のなんちゃらという人日本人2人のDJプレイを2時間経て(会場の聴衆がカイリーにしか期待していないのに大変だったと思うが、やっぱりレポートするほどではなかったので略)、6時15分にカイリー登場。ステージはヨーロッパに比べて簡素だし、ダンサーも少ないが、まとまっているし、声もちゃんと出ているし(喉が強く、高音も透明感があって、正直、ライブでこんなに歌える人だということに驚いた)、会場の雰囲気はあたたかいしで、この上なく素晴らしいライブだった。日本だけのあの曲(今日明日ライブを観に行く人もいるだろうから内緒)もやってくれた。
震災発生以来、地震のことも放射能のことも考えない2時間強などという時間はなかった。そして、そんな状況の中来日し、ライブを敢行してくれたカイリーに感謝。チャリティーソングも収録し、来週発売されるらしい。今日これからライブを観る人、明日大阪で観る人達もきっとたくさんの興奮と幸せを体験できるだろう。
しかしそれにしてもゲイが多かったこと! ゲイクラブかと思うほどで、友人・知り合いも多数。多分カイリーがステージの様子を見て、「世界どこにいってもやっぱり私のファンはゲイなのね!」と思ったかどうかは知らないが、(笑)やはり日本でもカイリーはゲイ・アイコンなのだ。そして、現在43歳のカイリーは美しかった。CGに頼っていて実物がきつかったらどうしよう、と、ちらっと開始前に思ったりしたが、ステージ間近でメイクアップさえ見えるほどの距離で観ても美しい。そして、来日して多数の仕事をこなして2時間強歌って踊るステージを3日間連続でやるというそのスタミナに驚愕。それでも神々しく微笑みを投げかけ、キュートであり続けるカイリーは、類まれに見るスーパースターなのだなと思い知った。