照明取り替え・Mailly


この週末はよく家事をした。通常の家事の他に、例によってhome furnishingをやったのだが、そのうち変えたいと思っていたリビングとダイニングの照明を変えた。照明を変えたといっても、電球を電球型蛍光灯やLED電球にしたとかいうのではなく、器具自体を変えたのだ。まず、従来の様子はというと、こんな感じ。

従来の灯りの状態。手前がリビング、向こうがダイニングキッチン。
従来の灯りの状態。手前がリビング、向こうがダイニングキッチン。
昼間の消灯時。
昼間の消灯時。

要するに何の変哲もない、よくある、(どちらかというと垢抜けない)蛍光灯。最初は昼白色だったのを、俺が越してきて電球色に変えたのだが、面白みはない。で、これをそのうち変えたいねとじょにおと話していて、照明を探し始めたのだが、天井取付型のはあまりモダンなのが見つからないし、ペンダント型は重い感じになってしまって、しっくり来ない。それで、スポットライトをレールに自由に配置できる「アレ」にしたいと思っていたのだが、インテリアや建築に関しては素人、あの「アレ」の呼称が分からない。で、いろいろ検索用語を試してみて、「アレ」がダクトレールというのだと知る。そして、ダクトレールを工事なしで取り付けられるものはないかと探していた。あれこれ見ていると、引掛ローゼット(というのだそうだ)があればそこに取り付けられる形のダクトレールがあるではないか。

で、一度照明器具のカバーを外して見てみると、取り付け可だったので、目星をつける。が、やはり照明は実物の感じを見ないと不安。点灯時だけでなく、消灯時にも目にするものなので、購入前に実物を見に、ショールームに行ってみた。杉並区にオーデリックという照明器具メーカーのショールームがあったので、春先に出向いた。あれこれ見て、リビングはスポットライトにするが、ダイニングはシェードのある器具との組み合わせにすることにして、分厚いカタログから品番をチェックし、ネットで調べる。ああいうのは定価がついていても大体3割引くらいでは売られているものだろうと予想していたところ、ほぼ半値だったので、ネットショップで買うことを決めた。

ところが、例の震災で照明どころではなくなり、しばらく予定は凍結することに。そして、何となく落ち着いてきたので、購入することにし、在庫がなく、少し待ったが、土曜日に配送となった。土曜日はじょにおは仕事なので、俺一人で取り付け。従来の器具の取り外しは簡単だったのだが、長尺物を持ち上げてローゼットにビスで取り付けるのは、なかなか大変だった。午後はカイリーのコンサートに行く予定だし、夜、新しい照明器具でより快適になった所に帰ってきたいと、頑張る。(笑)

で、何とか独力で取り付け完成。

リビングは3連のスポットライト。
リビングは3連のスポットライト。
ダイニングキッチンはシェードランプ3つプラススポットライト1つ。
ダイニングキッチンはシェードランプ3つプラススポットライト1つ。

よく頑張った、俺。無事取り付けて昼間じょにおがカイリーのコンサートに行くため帰ってきて、照明器具を見もせずに「行く準備出来てる?」と言うので、「帰ってきたらまず見る所あるでしょう!」と促して見せたら、「ああ、つきましたね」だと。苦労したのに。うちでは大仕事は大体俺の役目で、じょにおは帰宅すると完成形を見るのがほとんどなのだ。まったく…。(笑)

で、夜帰宅してつけて見る。スポットライトだともっと暗いかと思ったが、意外に光の指向性が強くなく、ワット数の関係もあって、明るい。

写真だと色味・明るさ等はちょっと分かりにくいか。
写真だと色味・明るさ等はちょっと分かりにくいか。

これらはすべて電球型蛍光灯なのだが、こんなに明るさは要らないので、近いうちにLED電球の、もう少し明るさ控えめなものに変える予定。その方がさらに節電になるし。

◇ ◇ ◇

さて、翌日の日曜日もあれこれ家事をして働いたので、夜には労いに(とかこつけて 笑)シャンパーニュを開ける。今回はこれ。

一応かわいらしくハーフボトルで。(笑)
一応かわいらしくハーフボトルで。(笑)

Mailly Grand Cru Brut Reserve。Maillyは、「マイィ」と読む。1929年設立と、比較的若いシャンパーニュメゾンで、日本での知名度は前回のNicolas Feuillatte同様今一つ控えめながら、こちらも高品質で有名。Maillyの特色はいくつかあるが、3つ挙げるなら、使用されるリザーブドワインがすべてグラン・クリュのものであること。グラン・クリュは、316あるAOCのなかで17の村だけのもの。次に、協同組合で製造されるものであること。そして、シャンパーニュで通常使われるぶどうの種類のなかで、バランスを取ると言われるピノ・ムニエを使わず、ピノ・ノワールとシャルドネから作られていること。

開栓してグラスに注ぐと、いかにもシャンパーニュらしい泡の出と、華やかな香り。泡は力強く、香りはブリオッシュや軽く焼いたトーストのような香りが主にする。←この辺の例えはシャンパーニュテイスティングのお作法のようなもので、香りの例えられるものがいろいろあるのだが、醗酵した香ばしい匂いはこう例えられる。今まで飲んだシャンパーニュは、割とこれが控えめで、「ブリオッシュねえ…(なんでぶどうを醗酵させてブリオッシュ?)」と不思議に思っていたが、今回ははっきり感じられ、「ああ、これがそのブリオッシュか(笑)」と勉強になった。

味は力強さ・華やかさ・爽やかさが同居する奥行きのあるもので、質の高さが一口で感じられる。時間での味わいや香りの変化は少ないが、飲み進めるに飽きず、Brutではあるが、果実の酸味や甘味もあって、辛口一辺倒ではないので、面白みがある。モエ・エ・シャンドンやポメリーは飲みつけたという人で、力強く深い味が好みならお勧め。