前に日記で書いた、学習する人。昨日、接客を受けたら、さらに進化していた。スターバックスやタリーズでコーヒーを買う時には、だいたいカフェラテのトールサイズを低脂肪乳で頼むのだが、「ホットのカフェラテのトールで…」と言ったら、「低脂肪乳ですか？」とすかさず聞かれた。俺はあまり頻繁に買う客ではなく、うちのビルには6～7,000人ほどの人がいるというのに、覚えているとはすごい。よい気分になって、オーダーを待った。
しかし、コーヒーを作る別の人が、サイズを間違えてショートサイズで出してきた。「トールで頼んだんですが」と言って、作り直してもらうと、オーダーを聞いたその人も横で作業している。「お待たせいたしました、申し訳ありません」と言って出された、トールサイズのラテを見ると、持ち帰り用のスリーブにも一言、手書きで添えてあった。
こういうのを、機転というのだろう。まあ、販売のパターンとしては、ミスオーダーを作り直して出すということは、たまにはあるのでパターン化されているのかもしれないが、スリーブに書くというのは、あまりないかもしれない。少なくとも、他店舗では見たことがない。そして、「ああ、この人は接客の何たるかを知っている」と、感心したのだ。その日一日、仕事はハードだったが、コーヒーに添えられたそれは、コーヒーの中身よりも自分をリフレッシュさせてくれた。人が進歩するとは、すごいことだ。