身辺の変化 一つ歳を取り、名前と戸籍を変える


分籍

で、戸籍は関係ないとはいえ、もう一つやってしまいたいことがあった。それは、分籍。今までは、亡き父を筆頭者とし、俺を含む4人家族の戸籍に入っていたが、母は父の死亡前に離婚し、死亡後に他の人と再婚して戸籍を抜け、妹も結婚して脱籍しており、戸籍は俺のみが残っている状態になっていた。

一人だけならそのままでもいいじゃないか、というと、そうも行かない。というのは、存命している(であろう)母がそれを参照すれば、俺の情報は取れるわけで、分籍しておけば戸籍上は他人。現住所は残念ながら既に母に知られてしまっているが、ここから先、さらに家を買い替えるなどして転居した場合に、分籍して独立させておけば、追いにくくはなる。更に戸籍法改正で読み仮名が新しく登録されれば、区役所に俺の名前で照会しようとしても「該当なし」となる訳だ。

分籍に必要なのは申請書一枚と身分証だけ。区役所にある申請書に記入し、本人確認を身分証で行えばOK。申請書には市役所で届け出た新しい読み仮名を記入した。

で、届出るにあたって考えていなかったのが、本籍地をどこにするか、ということ。分籍するとは新たに戸籍を独立で作るということなので、当然どこかに定めなければいけない。区役所の担当職員に聞くと、「置ける所ならどこでも」と。まあそりゃそうだが、そんなのでいいのか。(笑)戸籍制度の無価値をあらためて実感する。

もとい、では現住所にするかと考えると、住み替えたら意味がなくなるし、現居住の市に置くと、分籍手続きを完了するのに市の方でも手続きが要りそうなので、元戸籍のある同区内で適当に決めて、そこにした。

ちなみに閲覧制限をかけるには、現住の役所でDV支援申請を行って、申請完了の証明書を得てそれを戸籍のある役所に出せばやれるのだが、申請のない限りはやれないのだとか。何ともそこは所謂お役所仕事、杓子定規だ。

ともあれ、分籍し、名前の読みも変わったとなれば、母からの距離はますます遠くなり、俺の情報を得にくくなった訳で、心理的にも一つ、自分らしさを取り戻すことになったと思う。こんにちは、新しい俺。これを実行した今日は、俺の独立記念日だ。